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【雅道のサブカル見聞録】まどか☆マギカ、遂に劇場公開決定

 角川書店から発行されているアニメ情報雑誌『Newtype』2011年12月号にて、『魔法少女まどか☆マギカ』が劇場版制作されることが明らかとなった。掲載されている情報によると、前後編に分けられた総集編と完全新作の三部構成となるようだ。本作は今年の4月に放送を終了したばかりで、初期段階から劇場版公開も視野に入れられていた作品を以外では、異例の早さの劇場版決定といってよいだろう。

 深夜アニメとしては異例のヒットといえる本作だが、いきなり三部構成での制作とは驚きだ。公開館数は、普通の深夜アニメの劇場版と考えるならば、大都市部の数館で放映するのが最近の流れだが、放送後の反響を考えると全国展開も十分に考えられる。公開時期は事前に企画されていない状態からのスタートと考えると、過去の似た例の作品を参考にすると、最短でも2年近くかかるのではと筆者は予想。

 監督に新房昭之、キャラデザイン蒼樹うめ、脚本虚淵玄と、有名制作陣を揃えたオリジナルアニメとはいえ、ここ数年のオリジナル作品不調の影響でここまでヒット作がでるとは予想していなかったであろう。有力なスタッフを揃えての話題性、その期待を上回る異例のヒット、放送後の考察本氾濫、総集編と新規作を分けた劇場公開という流れをみると、嫌でもあの『新世紀エヴァンゲリオン』を思い出す。アニメ好きでもなければ見なかった深夜枠という閉鎖的な時間帯から生まれた『魔法少女まどか☆マギカ』。アニメのありかたを変えたエヴァのように、深夜アニメのありかたを変える程の話題を今回の劇場版は得れられるだろうか、期待せずにはいられない。(斎藤雅道)

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