県警少年課によると、同容疑者は2月18日の夜、施設内の一室で一時保護していた女子生徒が18歳未満と知りながら、わいせつな行為に及んだという。
「佐藤は女子生徒の担当ケースワーカーで、『相談を受ける』として2人きりになり、複数回わいせつ行為を繰り返していました」(全国紙記者)
女子生徒は3月上旬、別の職員に被害を訴えたが、所内での待遇の変化を恐れて警察への通報を断っていた。しかし、佐藤容疑者のわいせつ行為がやまなかったため、3月13日に通学中の中学校の養護教諭に相談し、教諭が警察に通報。事件が発覚した。
「佐藤は、他の職員が少なくなる夜間に、施設地下にある個室の相談室に女子生徒を呼び出し、犯行を繰り返していた。女子生徒は、逮捕容疑となった2月以外にもわいせつ行為をされたと話しており、警察が余罪を調べています」(同)
佐藤容疑者は'15年から児相に勤務。役職は主任で、勤務態度は「真面目」で通っていた。警察の調べに対して「(わいせつな行為は)一切していない」と強く否認しているが、もともとこの児相は地元できわめて評判が悪いという。
「入所経験のある子どもは『牢屋のように自由がなく、暴力的なところ』と言っています」(自治会関係者)
実際、昨年7月にも一時保護されていた10代の児童が、50代の職員に何度も尻を蹴られるなどの暴行を受けたことが発覚。施設名は『えがお館』だが、実態は子どもたちの笑顔を奪う“恐怖の館”になっていた。いかなる公的機関にあっても、密室には「監視カメラ」を設置すべきだ。