各紙によると、開演前から明菜の登場を待ちきれないファン約900人から、10分にも及ぶ「明菜!!」コールがわき起こる中、明菜は仮面舞踏会を意識したドレス姿で登場。1曲目はおととしの紅白歌合戦でも披露し、昨年1月に発売したシングル「Rojo-Tierra-」。歌唱後、明菜は「始まる前から大きな声を出して、みんな声がかれてませんか? これはディナーショーですよ」と目を潤ませたという。
この日のチケットはファンクラブ会員を対象に発売され5万円と高額だったが完売。7年ぶりのステージとなるだけに、ファンに対して「これまでファンクラブに入っていただいてありがとう。いろいろ不満もあったかと思いますが、きっと、今日は入っていてよかったなと思っていただけたかと」と呼びかけたという。ラストでは「ミ・アモーレ」、「DESIRE-情熱-」など30分超の代表曲メドレーをノンストップで披露。約1時間20分で約20曲を熱唱し完全復活を遂げた。
「いざ、開催すると決まったものの、明菜の場合、これまで何度か急きょ体調が悪化しファンをがっかりさせてきた。とはいえ、今回の全10か所のディナーショーの場合、公演キャンセルとなった場合には億単位の賠償責任が発生。そんな事情もあるためか、明菜はしっかり体調を整えてステージに立つことができた」(レコード会社関係者)
明菜はストレスによる免疫低下で帯状疱疹を患うなどしたため、体調不良を理由に10年10月から活動を休止。おととしのNHK紅白歌合戦で復帰したが、ライブ活動はなかった。一部スポーツ紙は先月末、今回の公演に向け都内のスタジオで極秘リハーサルを行った明菜の姿をキャッチ。リハを終え帰宅の際は「ありがとう」とスタッフに声を掛け、車の窓を開けて「お疲れさまでした。またね!」とおどけてあいさつしていたというのだ。
来年はデビュー35周年を迎えるだけに、もっと多くのファンに生の歌声を届けて欲しいものだ。