同番組内の経済コーナー「おはBiz」で「叱られ方を学べ!」と題し、叱られ慣れていないと言われる今の大学生に、「正しい叱られ方」を大学が教える取り組みが始まっていると紹介。大学生が参加した講習会の様子が放映された。
VTRでは、
男子学生「今、お時間よろしいでしょうか?ハンバーガーの作り方が分からなくなってしまいまして」
講師「この前も教えたよね?何回目かな?だいぶ締め切りがギリギリなんだけど、この時間だと困るんだよね」
男子学生「本当に申し訳ありませんでした」
といった講習会の様子が紹介された。
これに対し、ネットでは「大学が学生に叱られ方を教えるって頭がおかしい」「締切に間に合って叱られる意味がわからん」「日本の教育は目上の指示に黙って従うロボットを大量生産することか」と批判的な声が殺到した。
脳科学者の茂木健一郎氏も同日更新のツイッターで「ひどい内容。『チコちゃんに叱られる!』のような批評性もユーモアもない。研修をしている人たちや、報じている人たちが自分たちは真面目に有意義なことをやっていると思いこんでいる点が救いがない」と糾弾した。
しかし、一方で「叱られて心折れるやつが実際多いんだし、その時の対応法を知れるのはいいこと」「親が叱らないから必要な教育」「社会に出たら役だちそう」「実際、新卒で入ってきた新人で注意だけで泣くヤツとかいる」と、講習会に賛同する声も見られた。
中には、「自分は、親に怒られまくって育ったけど、他人に怒られたら周りの人よりヘコみやすいぞ」「叱ると怒るを勘違いしてる上司も多いからな、自己肯定感が低くなる」「学生さんがVTRで『自分のためを思ってくれているのがわかった』って言ってたけど、社畜洗脳されないか心配」「上司に叱られすぎて鬱になった」など、実体験を交えて疑問を呈する社会人ユーザーの声もあった。
NHKの解説員は「就職活動で頑張って入社しても、すぐ辞めちゃうというのは、やはりもったいない。講師の方も『上司が叱るのは成長を期待しているからだと覚えていてほしい』と言っていました」と結んだが、「叱られ方」よりも「叱り方」を学んだほうがいい社会人も多いのではないだろうか。
記事内の引用について
茂木健一郎のツイッターより https://twitter.com/kenichiromogi