家出をして、家族が捜索願を出していた福岡県北九州市の男性(96)が、7月28日に中部国際空港(愛知県常滑市)で、福岡県警に保護された。
県警中部空港署によると、男性は同日午後、同空港のタクシー乗り場付近に一人でいたところ、不審に思った通行人が航空会社の職員に連絡。通報を受けた署員が事情を聴いたところ、捜索願が出ていることが分かった。
男性によると、25日朝に妻(87)とケンカして、「買い物に行く」と言って家を出て、沖縄に滞在。沖縄から中部国際空港に行き、その後、北海道へ行くつもりだったという。
家族は男性が家に戻ってこないため、27日に捜索願を出していた。29日、県警から連絡を受けた長男(65)が引き取った。
任意で男性のバッグを調べたところ、中には100万円の札束が28個入っていた。家出後に、銀行で引き出したものだった。
男性は「いろいろな所へ行こうと思って、おカネを持って旅行している途中で、いい場所があったら住むつもりだった」と話している。
つえを使っていたが、男性は話し方や態度はしっかりしていたという。
それにしても、96歳になって、奥さんとケンカして家出するとは、血気盛ん。この高齢で、一人で飛行機に乗って、旅をするとは全く元気なかぎり。奥さんと仲直りして、長生きしてほしいものである。
(蔵元英二)