報道直後の定例会見で亀山千広社長が直接本人と連絡をとったことなどを根拠に退社報道を全面否定した。一件落着のようにみえるこの問題だが、フジ局内でもすっきりとはいっていないのが実情だ。
ある芸能関係者は「あれで加藤はフリーになりたくても、言い出しづらくなったよねってこと。今年に入ってから年齢も年齢だからいろいろ出始めるだろうが、あれで封印出来たわけですよ。フジの局内では、してやったりじゃないのっていう声は多い」という。
カトパンは今年30歳で、『女子アナ定年説』 といわれている年齢だ。自らの今後を考えてもいい時期だし、実際、その動きがあるともいわれてきた。前出の関係者は「フリーになるといってもフジの出資会社のフォニックスに行くというのが有力と見られていた。ただ、フォニックスとカトパンとの調整はうまく行っていないんじゃないかとも言われてて、ほかの大手芸能プロダクションへの流出もささやかれていたんです」
今回はその過程で一部の情報が流れたという見方も出来るが、この手の移籍話は、情報が流れれば横槍が入ってご破算になるケースは多い。「だから、敢えてフジ側が情報を流したという自作自演説ですよ。混乱を引き起こすことで社長の全面否定を引き出すことに成功したわけですから。それが本当でないとしても、そういう風に見ている人は少なくないですね」と同関係者。
今回の一件で9月末の退社はおろか、来年の退社までないという見通しさえつく。今回の騒動で誰が得をしたのか、流出を阻止できたフジであることは間違いないのだ。