『MOON SAGA』は、平安時代後期を舞台に、異能力を持つ義経が苦悩する時代劇ファンタジー。全キャストによるけいこはすでに始まっており、この日は、舞台けいこの一部も公開。また、企画協力と衣装コンセプトデザインに、女性4名からなる創作集団・CLAMPを迎え、7月15日の東京公演を皮切りに、名古屋、福岡、大阪を10月まで巡回。
総勢37名での会見となったこの日、GACKTは、「争いは何も生まない」という「自分たちが見直さなければならないこと」を、ファンタジーを手段として伝えたいという意図を紹介した。今回のメンバーにはダンサーを多数そろえ、通常の殺陣(たて)アクションや、さらに、感情面を表すための闘いのシーンも特訓中。「自分が得意な分野はできて当たり前。それ以外のところでいったい何ができるのかというところをみんなで狙って、求めて、最高の舞台を作ろうと思っています」と意気込みを語った。
大和は、作品には「細部に至るまでGACKTさんがつくられた世界観がつまっています」と告げ、「けいこをしながら発見が多いです」と現在の状況を紹介。早乙女は、GACKTのけいこ場での様子を「ていねい」で「やさしい」と語った。この日の早乙女は、GACKTの隣に座り緊張したのか、最初のひと言あいさつも、「陰役をやらせていただきます早乙女太一です。よろしくお願いします」と手短にまとめた。GACKTとの共演については、「もっと緊張すると思っていたので、もっと、すごい殴られたりするのかなと…」と、本人は控えめながらもいたって真面目に語った。しかし、「殴られたりするのかな」のところで、会場が大爆笑に包まれ、周囲からは、「おい、おい」の掛け声。早乙女は、「すいません」と照れ笑い。さらに、殴られたりはしない? とふられた後、「まだ」と答えてしまい、さらなる爆笑を誘った。
また、GACKTといえば、歌手のICONIQとの“熱愛”が報道されているが、うわさの彼女は舞台を見に来る? 交際は順調? などの質問が飛んだ。GACKTは、「まあ、あの、つき合っているかどうかは、ちょっと、そんな話したことないんで、ええ、ベッドの中で聞いてみます」とクールに告げるに留まった。しかし、交際は順調? の質問が飛んだときに、「順調です!」と掛け声(?)をあげ笑いを誘うなど、何やらGACKTの恋愛事情にも通じていそうにも見えた共演者たちからは、「ふう!」「ベイベー!」などと盛んに冷やかされていた。(中村道彦)