「実は、テレビ番組のセットは、どんなに大がかりなものでも収録が終わり次第、壊してしまいます。テレビ局はスタジオの数が限られているので、セットが常設されているのは毎日放送されるニュース番組やワイドショーなどごく少数の番組に限られています。今回の試みは、セットをそのまま使うので効率的だといえますね。制作予算が減っている近年のテレビ事情をうまく逆手に取った番組だといえます」(放送作家)
『オールスター感謝祭』は5時間半の生放送であり、かつては今以上にハプニングが起こる場所だった。
「番組のメイン企画といえる赤坂五丁目ミニマラソンでは、ジミー大西が参加者からエアガンで狙撃される事件が起きました。これによりコース変更が行われました。さらに、番組の途中にはまされる休憩時間は、現在はワイプ中継のみですが、かつては料理人の周富徳らが腕をふるう豪華な場面も見られましたね。こうした本編のクイズから離れた要素も番組の魅力といえます。ある意味では、今田耕司以上に力を発揮するであろう有吉の仕切り能力に期待が集まります」(前出・同)
近年は規模の縮小などが行われている『感謝祭』だけに、深夜の解放区に注目したいところだ。