番組には、ゲストコメンテーターとしてNHKを退局後、フジテレビ『プライムニュース イブニング』のメインキャスターを務める予定だったものの、『週刊文春』(文藝春秋社)に過去のセクハラ疑惑を報じられ、その座を辞退した登坂淳一アナウンサーが登場する。
一連のセクハラ疑惑について、登坂アナは「番組で旭川に行ったあと、打ち上げを行い、2次会でセクハラ行為をしてしまった」などとコメント。上司を通じて相手側に謝罪し、和解しており、「話はそこで着地した」と説明した。
また、『プライムニュース イブニング』のMCを降板に至ったことについては、「新番組に始まる前から突然傷をつけることになるので、これは良くないと思って辞退した」
とコメントする。
これについて、松本人志は「難しいところですよね。登坂さんだけじゃなくて、ホラッチョ(ショーンK氏)の件もありますし」と指摘。東野幸治が「ショーンKさんが(ユアタイムを)辞めたことで、被害被ったのがモーリーさんなんですよ」と紹介し、コメントを求める。
モーリー氏は、「一説には棚ぼたっていう話もあったんですけど、どっちかって言うと困った感じでしたね」と振り返る。そして、
「番組も結局一年半、あんまり立て直すことができず、這々の体で迷走した挙げ句終了して、やっとフジテレビが心機一転『みんなのニュース』で行こうとしたらこれなんです」
と愚痴。続けて、
「リスク管理をやっているのかっていう部分はある。今、経歴詐称している人、今、ほかの問題を抱えている人っていうふうに、まずはそこらへんの身体検査を先にやるべきなんじゃないの?」
とフジテレビの姿勢を厳しく批判した。
さらに、モーリー氏はメディア業界のセクハラについても、「一般論として、今の日本って放送業界、女性の扱いが男性と違っているような気がする。女性に対してはやたらと厳しい。若くないとか、もっとセクシーであれとか、見えないルールや付加を課している。それをそもそも男性が感じていない」
「多少セクシーな角度で撮ろうとか、女性には性的な属性を付加して数字をとろうしているのに、男性にはやらないよね。そのセクシャリティを否定する気はないけど、そこにパワーがある」
と疑問の声をあげた。
これから色々なことに挑戦したいという登坂アナには、「放送業界の女性の地位向上に対して、応援する人であってほしい」と注文。同アナは「もちろん、NHKのときからそうです」と返し、コーナーは終了した。
ユアタイムの失敗を自虐したうえで、同アナの前で堂々と「身体検査してないのか」と疑問の声をあげたモーリー氏に対し、「そのとおりだと思う」「正論」などと称賛の声が続出。
さらに、「女性には性的な属性を付加して数字をとろうしている」という発言についても、同意の声が。一方で、「そこまで言って大丈夫なのか」「あんまり言うと消されるぞ」と心配の声も上がった。
放送業界に蔓延る男性によるパワハラ・セクハラ問題に深く切り込み、フジテレビを厳しく批判したモーリー氏。フジ上層部の怒りを買わなければいいのだが…。