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【声優の履歴書】第62回 『ドラえもん』(テレビ朝日版)第2作1期で野比のび太役を演じた小原乃梨子

 声のお仕事である『声優』。顔の見えない裏方のお仕事でありながら、近年はアイドルとの垣根がなくなって来ており、バラエティー番組や、歌番組などに出演することも珍しくなく、注目度が増している職業である。そんな人気声優をフィーチャーするこの連載。第62目としてお届けするのは、小原乃梨子。
 
 草創期の民放でTVドラマの仕事を始め、合わせて生放送時代で始まったばかりの吹き替えの仕事も開始する。小原といえば、『ドラえもん』(テレビ朝日版)第2作1期で野比のび太役を26年間務めたことはあまりにも有名である。小原が演じるのび太を見て一緒に笑い一緒に泣いて成長した大人は数知れないだろう。映画『のび太の結婚前夜』からは青年時代ののび太も演じており男性の声変わり後の声を出すのに苦労し、また本作を演じる時は照れてしまったとコメントしている。

 他にも1974年『アルプスの少女ハイジ』のペーター役、1977年『超電磁マシーン ボルテスV』剛日吉役、1978年『未来少年コナン』のコナン役を演じるなど、少年役を得意とする声優の一人でもある。

 一方で、「タイムボカンシリーズ」では『ヤッターマン』のドロンジョ役などの“三悪”の女ボスを毎回演じており、こちらも代表作となっている。演じる女性キャラクターは既述のドロンジョなどの女王様系から、1981年『うる星やつら』おユキ役、1982年『超時空要塞マクロス』クローディア・ラサール役などの大人しいが芯のある女性などがある。余談であるが息子の戸部敦夫はアニメーターであり『超時空要塞マクロス』では、戸部は原画として参加し、親子共演を果たしている。1980年『宇宙大帝ゴッドシグマ』(TVアニメ版)では、女性だが肉体のモデルは男性という中性的なキャラクターを演じた。また洋画の吹き替えも多数参加しており、ブリジット・バルドーやシャーリー・マクレーンなどを持ち役としている。

 『ドラえもん』(テレビ朝日版)第2作1期のジャイアン役・たてかべ和也とは共演が多く、『ドラえもん』と「タイムボカンシリーズ」では、演じるキャラクターの力関係が逆になっていることにも注目したい。

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