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古賀正俊の当たり馬券直行便 ボロの見分け方

 先週はカイバの話をしたので、今回は「ボロ(馬の糞)」について書いてみます。
 人間でも健康診断で検便をするように、ボロの状態を調べることで馬の好不調が判断できます。状態のいい馬がするボロはほぼ丸い形です。適度に軟らかく、食べたものがきれいに消化されて何も残っていません。粘膜や虫の卵などが入っておらず、臭いもそんなにありません。
 逆に不調な時はボロが小さくて硬く、黒っぽい色になります。粘膜が付着していたり、悪臭があります。ウサギの糞のようなボロをする馬は最悪の状態です。
 ボロが悪くなる原因は体内に虫が多くいて、栄養を全部、虫が取ってしまうから。厩舎では定期的にボロの検査をして、虫の有無を調べます。ボロが悪くなって、成績が上がらなくなった時は放牧に出すのが一番ですが、厩舎においておく場合は虫下しをかけたり、整腸剤、または甘煮等を与えて、腸を整えます。
 ファンの皆さんもパドック(下見所)で下痢のようなボロをする馬を見かけると思います。こういう馬はイレ込み気味とみてください。決してお腹をこわしているわけではありません。気力が充実して好調な馬はパドックに出る前、馬房で厩務員さんが手入れをしている時や装鞍所での鞍つけまでにボロをします。
 余談ですが、競走馬の70%は胃潰瘍といわれています。胃潰瘍で胸焼け状態の馬はレースに集中できなくなります。よほど胃が悪くなっている馬は馬房でカイバより寝わらやバッカンを食べるようになり、さらに悪化すると土をなめたり、食べたりするようになります。そのような状態になった時は放牧に出すと、約1カ月〜半年ほどでほぼ回復します。

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