自信から確信へ。愛馬ディアチャンスへの信頼はさらに揺るぎないものとなった。それを認識させてくれたのが2週前に行われた小倉記念での結果だった。
「あのレースで勝ったのがサンレイジャスパーで、ウチはその相手をマーメイドSで0秒2退けていている。振り返れば結構、強い相手に勝ったわけだし、メンバーがそろったここでも胸を張って臨める」と土屋助手は重賞連覇に意欲をのぞかせる。
昨夏の札幌では1000万条件の身だったが、今春には準オープン→GIIIを連勝。その原動力となったのが体質強化だ。
「昨年まではカイバ食いが悪くてどうしてもビッシリと攻め馬ができなかった。それが解消したおかげでケイコも目いっぱいにやれるようになって体質が改善した」
カイバ食いの悪かった昨年でもこの札幌では(3)(3)着。1000万での結果とはいえ、同馬にとっては得意とするコースのひとつだ。最高の舞台がそろったここで今後に向けて試金石となる一戦。現役ではトップクラスに位置する有力馬との初対戦を迎える。
「距離も前走の二千よりこの千八の方がベスト。力をつけた今、この相手とどんな競馬ができるか。アッサリ勝つようなら秋への期待が膨らむだけに楽しみにしている」
狙うは最強牝馬の称号だ。その頂きも本格化した今のディアチャンスにとっては決して夢ではない。