昨日の紙面の写真の大きさに、当の本人としては照れくさい、というのが正直な気持ちです。それだけに、かかるプレッシャーもありますが、これまで培ってきた私自身の予想を通して、自分の競馬観というものが、一人でも多くのナイガイ紙ご愛読者の方々に、伝わればいいなあ、と考えています。
で、今週の日曜日は札幌競馬場で、JpnIII「クイーンS」が行われます。振り返ってみれば、過去3年、1番人気が7→4→8着。牝馬戦線の難解さが顕著に出ています。
さて今年はどうでしょう。人気の中心はアサヒライジングか、アドマイヤキッス。前者は前走のヴィクトリアマイルで2着。後者のキッスは安田記念で4着。
ところが、アサヒライジングの場合、出入りの激しいレースに弱いタイプなのです。そのいい例が阪神牝馬Sの8着。1400mということもあって、次から次と他の馬が早仕掛け。どうも今回のクイーンSは、この出入りの激しい競馬になりそうな気配です。
主導権を取りたいシェルズレイ。さらにフレンチビキニ、ヤマニンメルベイユに、コスモプラチナ。いずれも積極的に行って粘り込みを狙うタイプ。アサヒライジングもこの流れに巻き込まれそうな予感がします。
そうなると、アドマイヤキッスの差し脚もいいのですが、それ以上に魅力があるのがデアリングハート。昨年のこのレースの覇者。その昨年は、マイネサマンサなどの先行馬が総崩れ。それもそのはず前半の半マイルが46秒2で5F通過が58秒2。この出入りの激しいレースを4角で先頭に並びかけて完勝したデアリングハートの内容は出色ものでした。
そしてその後の府中牝馬Sも連勝。この2つのレースに共通するのは1800mという距離。それゆえ前走のエプソムCの落馬しそうになる不利。藤田騎手の悔しがりようが痛いほど納得できます。
昨年と同じステップで満を持しての出走。ベストコンビ藤田騎手を背に出番です。