例えば10月の23日に放送された『クイズ☆タレント名鑑』(TBS系列)で有名人の「自称・そっくりさん」が多数出演した企画に島田紳助さんにもよく似ている人が出演。正解はウド鈴木に似ている、という事だったが出演者らが「島田紳助」の名を口にしたところに「ピー」音が入る等の編集が加えられ、スタジオが笑いに包まれる一瞬があった。また、27日にはとんねるずの石橋貴明が島田紳助さんの引退会見のパロディを見せたりもしていた。
引退直後こそ、芸能界をはじめとしたメディア全体に彼の話題を出したり 、ネタにする事をタブーとするムードが広まっていたが、月日が経つに連れてその雰囲気も薄れてきたからだろうか?
実は、これらの“紳助ネタ”がメディアに出てくるきっかけを作ったのはダウンタウンの松本人志だと言われている。TBS系列「リンカーン」の恒例企画『芸人大運動会』のチーム選抜の模様が10月11日に放送されたのだが、松本が自身のチームに東京03を引き入れた際に、浜田のキツイ言葉に松本が少しフォロー。それを受けて宮迫もフォローしたのだが、その内容は東京03とかつて確執があったとされている島田紳助さんをネタにしたもの。一部では「問題発言か!?」とも騒がれていたこの宮迫の発言だったが、実はダウンタウンの、特に松本の絶妙なトスが背後にあった。うまく過去のケースを引き合いに出し、東京03で笑いをとりつつ島田紳助さんをもネタに組み込む、笑いの流れが一連のやりとりには組み込まれていたのだ。
これには島田紳助さんを慕う松本人志の計らいが背景にあったとされている。もともと松本人志は島田紳助さんに憧れて芸能界に入り、彼をお笑いの目標として腕を磨いていた。一方で島田紳助さんもダウンタウンの実力を認めており、後に彼らはトーク番組『松本紳助』(日本テレビ系列)にて共演を果たしている。
松本としても、今回の島田紳助さんの引退はその背後関係を別にしても残念に思っていたという。つまり、一連の“紳助イジリ”は彼をネタに使うことで、引退し満足に外にも出られない島田紳助さんをテレビの向こう側から応援するという目的が背後にあったのでは、と見られている。
理由や背後関係はどうあれ、彼の早すぎる引退を惜しむ声は多い。一部では すでに芸能界復帰が予定されているという報道がされはじめた島田紳助さん。今になってようやく沸き出した後輩芸人の島田紳助さんに対する応援メッセージの数々に、今後も注目させられる日が続きそうだ。