両誌の記事を総合すると、事件が発生したのは6月12日のこと。渋谷区内の飲食店「K」に複数のプロレスラーらが「バイトに来た」などと突如押しかけ、刺青をみせながら暴言を吐くなど長時間居座った。嫌がらせは数日間続き、最終的に売上金計30万円以上を脅し取ったとして警視庁代々木署に恐喝容疑で逮捕されたという流れだ。
被害届を出したのはKのオーナー。横峯氏はこのオーナーと、恐喝を指示したとされる同店の共同オーナーとそれぞれ同郷で顔見知りだった。オーナー間には店の売り上げをめぐる金銭トラブルがあったという。
横峯氏は共同オーナー側に立って“恐喝軍団”を送りこんだ疑惑を両誌にぶつけられ、完全否定している。共同オーナーからバイト紹介の依頼を受け、間を取り持っただけだという。
文春の取材に横峯氏は、「事件はでっち上げ」などと指摘。新潮には逮捕劇を「異常な捜査」などと憤慨している。
西松建設事件とはレベルが違うにせよ、麻生首相の自爆解散直後に明るみに出た怪事件。永田町関係者は「横峯議員の脇の甘さは今に始まったことではないが、タイミングが良すぎる。なんかキナ臭いよな」と深読みしていた。