番組では大相撲・初場所で関脇玉鷲が34歳にして幕内初優勝を達成したことを紹介。これに張本氏は「アッパレ」を送り、「嬉しかったねえ、モンゴル人であろうが日本人であろうがね、だいだい同一民族だからね。遠いところからねえ19歳で来てるからね。私も経験あるんですよ、16歳で飛び出しているから故郷を。だからもう不安で仕方なかったと思うんですよ。15年間全然休んでないから1,151土俵に立ってるから。こんな人いませんよ。今は休みたがるんですよ」
と大絶賛。そして、玉鷲が前日出産を控えた妻の病室を訪れていたエピソードを明かし、「(優勝を決めた)遠藤戦、迫力あったでしょう。相当気合入っていたと思うよ」と張本氏は珍しく褒めちぎる。
ここで広澤氏が「残念なことがありました。優勝してカメラ抜いている時ですね、親方も隣座ってたんですけども、テロップが流れましてね、緊急の。あるアイドルグループ引退って書いてて。もうちょっと後にテロップを流してほしかった」
と苦言。関口から「細かいところ見てますね。ファンとしてはね」と水を向けられると、広澤氏は「まだ貴景勝と豪栄道の取り組みが残っていたんです」と苦言を呈する。張本氏も「そうだよ、いい加減にしてもらいたいわね」と同調した。
この発言に、相撲ファンが同調。「相撲ファンにとっては嵐より玉鷲。本当に迷惑だった」「わざわざ緊急ニュースを流すようなニュースではない」「大相撲ファンの総意だと思う」「初優勝の興奮を台無しにされた」「たかが二年後のことでニュースにするな」「批判を恐れずよく言ってくれた」と大絶賛を受ける。
一方、このニュースを目にした嵐ファンからは「引退とかありえない。訂正してほしい」「大相撲ファン耐性なさすぎ」などの声が。また、熱狂的と思えるファンからは「相撲より嵐のほう国民にとって重要」という過激な意見も聞こえた。
TV番組によるテロップによるニュース速報は、これまでにもトラブルを起こしている。とくにNHKは大河ドラマのクライマックスで地方選挙の開票速報を流し、ブーイングを浴びたことが何度もある。にもかかわらず、またも同じような批判を受けるような措置を取ったことは、視聴者目線で番組を作っていないと言われても致し方ないだろう。また、嵐の活動休止についても、ビッグニュースではあるものの、二年後ということや、興味のない人も多いだけに「連日ワイドショーやニュース番組が取り上げるほどのことなのか」という声はある。
少なくとも大相撲の中継中に嵐の話題を流され、不快に思った視聴者は多かった様子。NHKはこの声を真摯に受け止めるべきではないだろうか。