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SMAP・香取慎吾はリアル“こじらせ系男子”だった

 SMAPの草なぎ剛、香取慎吾がそれぞれ主演を務める今期の連ドラがおもしろい。草なぎは『スペシャリスト』(テレビ朝日系)で服役経験を生かした刑事を、香取は『家族ノカタチ』(TBS系)で結婚に興味がない“こじらせ系男子”を怪演中だ。

 特に興味深いのは、香取。演じる永里大介は、朝はスムージー、週6でジム通い、部屋のインテリアが少しでも歪んでいると気になるタイプ。すでに高級マンションを購入しており、アラフォーであるにもかかわらず、結婚という選択肢がない。ある種、木村拓哉を除くSMAP未婚者に似ている。

 香取は同ドラマへの出演が決まったとき、生活や食、ワインやファッションなどへのこだわりが人一倍強い稲垣吾郎、多趣味の草なぎ、女性とひとつ屋根の下で長時間は一緒にいられない中居正広を見本にしようと、意気込んだ。かくいう香取も、洋服や絵画に大枚をはたくのが日常で、いずれにも専用の部屋を設けているほど。忙しい日常の合間をぬって、アートだけはしっかり割くのだから、異性への関心が低いと推測できる。

 そんな香取が、今回の役を通じて発見したことがある。自身が想像以上に日常生活へのこだわりが多く、意外に細かい点だ。

 たとえば、浴室ではシャンプーやリンス、ボディソープのポンプの向きが同じでなければ気持ちが悪い。棚の本は、きちんと順番通りに陳列していないと気が済まない。なにより、自宅に他人を入室させることを、極端に嫌う。

 その部屋も、香取のテレビのイメージからは、カラフルなオブジェが飾られているように想起されるが、実は超シンプル。演じる永里の部屋に激似だという。38歳の香取が39歳・独身男を演じるのだから、似通った部分が多くてしかるべきだが、台本を読むにつれ、驚嘆の連続だとか。

 SMAPでは中居が表立って「結婚不適合者」と自認しているが、じつは稲垣も草なぎも香取も、自分の聖域に踏み込まれることが苦手。国民的アイドルは永遠にアイドルであり、半永久的に独身…でもある!?

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