7歳といっても今が旬。バーデンバーデンCの本命は、安定した末脚が魅力のトーセンザオーだ。
準オープンを勝ち上がるのに10戦を要したが、掲示板を外したのは前々走・春風Sのわずかに1回。1秒4差の9着に敗れたものの、スタートで不利があっただけに参考外だ。鞍上の藤田騎手も「ゲートさえ良くなればもっとやれる馬」と、その能力を高く評価している。
そして、その言葉通りだったと思わせたのが前走の飛騨S。苦手なゲートを互角に出ると楽に中団につけて脚をタメ、4角で先行勢を射程圏にとらえると、これまでのうっぷんを晴らすような豪脚を見せて快勝。0秒1差と僅差の勝利ではあるものの、着差以上の強さを感じさせた。
また、差し馬だけに開幕週の馬場が気になるところだが、1分7秒台の持ち時計があり心配無用だ。全5勝すべてがローカルという無類の平坦巧者で、もちろん、福島も1戦1勝と相性のいいコース。今回は12頭と少頭数の競馬で、いつものように馬群をさばく手間もない。ゲートさえ五分なら連勝濃厚だ。