ドリームジャーニーが格の違いを見せつけます。
昨秋の菊花賞を激走した疲れがなかなか抜けず、復調に時間がかかりましたが、前走の小倉記念を完勝。ようやく本来の姿を取り戻しました。
しかも、そのレースぶりが、これまた強いのひと言。いつものように後方で折り合いに専念。3角付近からロングスパートをかけると、直線では他馬が止まって見えるほどのすごい脚。先に抜け出したダイシングロウを瞬く間に捕らえ、3馬身突き放して見せました。ラスト3F34秒4はもちろんメンバー最速。まるで大人と子ども…次元の違う内容でした。
そのとき私は思い出しました。一昨年の朝日杯FS。後方から11頭をごぼう抜きし、手綱を取った蛯名騎手が「軽く飛んだ」とディープインパクトを例えに出して称賛していたことを。2歳王者に輝いたあの末脚が完全復活したとなれば、GIIIのこのメンバーなら敵はいないような気がします。
振り返れば父のステイゴールドも、古馬になってから本格化した大器晩成タイプでした。キャシャな体を目いっぱい使って走るその雄姿は、同じく小兵だった父にそっくり。これからどこまで成長曲線を描くのか非常に楽しみです。
小倉から帰厩後も順調そのもの。回転の速い独特のフットワークは中間も健在で、好調をアピールしています。阪神は昨秋に神戸新聞杯勝ちがある相性のいいコース。目標の天皇賞・秋へ弾みをつけるためにも、負けられない一戦です。