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同作は7月14日に公開、作品についての事前情報はまったく発信されず、明かされていたのはポスタービジュアル1枚のみの異例のプロモーションだった。この方針は、スタジオジブリの公式サイト最新情報によると「映画本編と純粋に向き合って鑑賞出来る環境」のためだとされており、一般・マスコミ向けの試写会も行われなかった。各種関連書籍の発売も秋以降になるという。
また同作は、ジブリ作品としては『アーヤと魔女』に続き、一部の劇場で「Dolby Cinema」でも上映されている。「Dolby Cinema」は、映画により没入できるドラマチックな映像、心揺さぶるオーディオ、究極のシアターデザインで究極のシネマ体験ができるシステム。同じ作品を見ても印象が違ってくるほど、サウンドや映像に圧倒的な違いがある。今回、この「Dolby Cinema」で上映している『新宿バルト9』にて、同作を鑑賞した。
「Dolby Atmos」システムによる音響は、最大64台のスピーカーが個別に移動し、それぞれから音が聞こえるという、これまでの映画館の音響概念と全く違うもの。スクリーン前方や劇場の壁面、後ろだけでなく、天井にもスピーカーが配置されている。このように“音に囲まれる”ことで、まるで映画の中にいるような没入感が体験できる。同作でも、人物の声や効果音、BGMなどが違うスピーカー、最適な位置から聞こえ、より臨場感を生み出している。
最新鋭のHDR映像技術「Dolby Vision」による映像は、4K/HDR(Dolby Vision)に対応した2台のプロジェクタを使用。従来のシネマプロジェクターの約500倍に相当する100万:1のコントラスト比を実現している。通常のスクリーンでは細部まで見えにくかった暗部の表現、ビビットな色彩がディティールまで映し出されるようになった。同作でも、音響と相まってインパクトのあるシーンはより迫力を増して伝わってくる映像美となっている。
更に、より映画への没入感を演出してくれるのがシアターデザイン。劇場入り口から、まるで宇宙船に乗り込むような洗練されたデザインで、劇場内も可能な限り無駄が排除、究極の快適さを実現、より映画に集中できるよう設計されている。
米津玄師によりよる主題歌『地球儀』や、木村拓哉など一部の出演者、今回も背景音楽を担当した久石譲などの情報以外はまだ世に出ていない、ジブリ最新作『君たちはどう生きるか』。巷では様々な感想や議論の声が上がっているが、これから観る人はもちろん、鑑賞済みの人も、最高の映画環境で話題作を体験てみると、観え方が変わってくるかもしれない。
スタジオジブリ公式サイト
https://www.ghibli.jp/
Dolby Cinema
https://professional.dolby.com/ja/cinema/