今回の動画で高木氏は、自身が現役時代に嫉妬したという選手を5名挙げ、5位~1位の順に発表。原監督のスター性や、秋山幸二氏(元西武他)の身体能力などに羨ましさを感じていたと語った。
注目が集まったのは、動画終盤の高木氏の発言。同氏は動画内で挙げた5名の中で、もし生まれ変われるなら原監督を選ぶとした上で、「原監督とはよく喋るんだよ、グラウンドで。『お前の人生歩んでみたいよ』って(言われたことがある)」と、過去に原監督からも羨ましがられたことがあると明かした。
高木氏と原監督は1958年生まれの同級生で、大学時代から親交があることが知られている。高木氏は「日米野球の時とか飲みに行ったりしたけど、大変だもん。(周りの人が)『原だ!原だ!』って。今よりももっと面が割れると言うか」と、原監督は大学当時から大人気で気軽に外も出歩けないほどだったと振り返った。
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高木氏の発言を受け、ネット上には「原監督が人のキャリアを羨ましがってるのは意外」、「選手でも監督でも相当な実績残してるのに」、「良くも悪くも騒がれすぎてウンザリしてたのか?」、「もっと穏やかな人生を送りたかったって後悔もあるんだろうか」といった驚きの声が寄せられた。
原監督は東海大相模高校、東海大学を経て1980年ドラフト1位で巨人入り。夏3回、春1回甲子園に出場した高校時代からアイドル的な人気を誇っていた。ただ、プロ入り後は1995年の引退までに通算382本塁打など実績を残しながら、王貞治氏(現ソフトバンク球団会長)、長嶋茂雄氏(現巨人終身名誉監督)の後継者としては失格とバッシングを浴びせるファン・メディアも多く、プロ野球史上最も叩かれた選手とも言われている。
高木氏は多々良学園高校、中央大学を経て1980年ドラフト3位で大洋に入団。高校時代に甲子園出場は無かったが大学で頭角を現し、プロ入り後は加藤博一さん(2008年死去)、屋敷要氏と共に「スーパーカートリオ」として盗塁を量産するなど俊足巧打の打者として活躍した。引退後は横浜(2001)、DeNA(2012-2013)などでコーチを歴任すると、2018年からは自身のYouTubeチャンネルを立ち上げYouTuberとしても活動している。
強打の三塁手として称賛も批判も味わった原監督と、俊足巧打の二塁手としていぶし銀の働きを見せた高木氏。対照的なキャリアを歩んでいると言えるだけに、原監督は高木氏の人生を歩めばどのような経験を得られるのか興味があるようだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
高木豊氏の公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/@takagiyutaka4045