アメリカ・テキサス州で、29歳の男Aがレストランでデート中、偽の駐車係の男性に駐車料金をだまし取られたと知って席を立ち、男性を殺害。その後レストランに戻りデートを続行したと海外ニュースサイト『New York Post』と『Law & Crime』などが4月28日までに報じた。
報道によると4月11日の夜、Aはとある女性とレストランにデートに出かけたという。Aと女性は別々の車でレストランを訪れていた。2人はレストランの外にある駐車場に車を止めたが、46歳の偽の駐車係の男性が「駐車料金は1台20ドル(約2750円)かかる」と言った。男性が偽物だと知らなかったAは自分と女性の車、2台分の駐車料金40ドル(約5500円)を支払った。
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その後2人はレストランで食事を開始したが、レストランのウェイターが駐車料金を支払ったという事情を知り「その男性はあなたたちをだましている。(駐車料金は必要なく)駐車係などいない」と言った。だまされたと知ったAは激怒し、席を外してレストランの外に出たという。
Aは外に出ると、自分の車に置いてあった銃を取り、まだ駐車場の近くにいた男性を見つけて銃を撃った。弾は男性に命中。男に殺意があったのかは現段階で不明だが、状況から男は脅す目的ではなく殺害を目的に銃を撃ったとみられている。Aは倒れた男性を道路脇に放置し、銃を車に置くと再びレストランに戻ったそうだ。殺害にどれほどの時間を要したかは不明だが、長い時間ではなかった。
Aは何事もなかったかのように振る舞ってレストランに戻った。そして女性に「(男性を)怖がらせてきただけだ。何も問題ない」と話してデートを続行した。しばらくしてAは「このレストランは雰囲気があまり良くないから別のレストランに行こう」と女性に言い、2人は席を立ってレストランから出た。
なお、男性はAに撃たれた時点でまだ意識があり、犯行後に偶然道路を通りかかかった人物が男性を発見した。男性は「男が自分を撃った」などと話したという。男性はすぐに病院に運ばれたが死亡が確認された。死因は銃殺だった。
監視カメラの映像や目撃者の証言から男は4日後の4月15日に逮捕された。なお事件後、警察は監視カメラの映像から男の顔写真を公開していたが、その写真を見た女性は自ら警察に出向き、事情聴取を受けたそうだ。女性の証言も逮捕への重要な手掛かりの一つとなった。警察は「彼女(女性)は正しいことをしたかった。自分が知っていることを全て話す必要があると感じたようだ」と話している。女性はデート時に男が殺人を犯していたことを知らず、罪に問われていない。
このニュースが世界に広がると、海外のネットユーザーからは「たった40ドルだまし取られただけで人を殺すなんてあり得ない」「人を殺してデートを続行するなんて冗談でしょ」「何食わぬ顔でまた女性の前に現れることができるなんて冷酷すぎ」「事件を知って何というデートだったんだと女性も恐怖を感じただろう」「こういう短気な人もいるから厳しい銃規制が必要」「お金をだまし取る行為も悪いけれどそんなことで人を殺すのは許されない」といった声が上がっていた。
犯行後、Aは何事もなかったかのように振る舞っていたとのことだが、殺人は重大な罪だ。自身のしたことの重さを今後、罪を償う中で感じるべきである。
記事内の引用について
「Texas man accused of leaving date, killing parking lot scammer, then returning to restaurant for dinner」(New York Post)より
https://nypost.com/2023/04/28/texas-man-accused-of-leaving-date-killing-parking-lot-scammer-then-returning-to-restaurant/
「Man left date in restaurant to kill ‘scammer’ over $40 parking grift, then returned to date: Police」(Law & Crime)より
https://lawandcrime.com/crime/man-left-date-in-restaurant-to-kill-scammer-over-40-parking-grift-then-returned-to-date/