タイで中国人観光客16人が、ツアーガイドに置き去りにされ警察が出動する事件に発展した。海外ニュースサイト『SAYS』と『MustShareNews』などが3月30日までに報じた。
報道によると、16人は現地のツアー会社を通して3月20日から2日間のパッケージツアーを購入したという。3月22日、旅行者らはパタヤを観光する予定だった。観光には2人のツアーガイドが同行していた。
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当日、旅行者らは象のライフスタイルを見ることができ、象に乗ることもできるチェンマイの施設「エレファントビレッジ」を訪れた。現地で旅行者のうちの一人Aが「ツアー内容がつまらないからツアープログラムを変更してほしい。別の場所に行きたい」などと言った。要求を受け、ツアーガイドは別の場所に行くには追加料金が必要だと説明。しかしAやAに同調した他の旅行者は支払いを拒否したという。
ツアーガイドは旅行者16人全員を置き去りにして帰った。旅行者の一人が助けを求めて警察に通報。「ツアーガイドに置き去りにされ、ホテルに帰りたくても帰れない」などと説明した。通報を受けて警察が現場に到着。警察は旅行者らを保護し、無事にホテルに送り届けたという。
事件を受けて警察は捜査を開始。ツアー会社に対して処罰は与えなかったが、今回の事件について原因究明を求めた。
なおタイではここ数年、中国人観光客をターゲットにしたツアー会社の詐欺が横行しており、警察はタイへの観光への影響を考えて対応を検討中であるとのことだ。具体的にはツアーに参加した旅行者から金銭をだまし取ったり、存在しないツアーパッケージを購入させる行為が多発しているという。
今回騒動を起こしたツアー会社が過去に詐欺のような違法な行為をしていたという情報はないが、旅行者の一人は「彼らのツアーガイドのライセンスを僕たちは確認していない」「彼らの中国語はとても上手だったが、彼らは自分たちがタイ人だと言っていた。しかし中国人のような名前であった」などと話している。ライセンスについて警察から詳細な情報はないが、法に問われていないため、ツアー会社の運営に関して違法性は認められていないとみられている。
このニュースが世界に広がると海外のネットユーザーからは「いきなり置き去りにされて可哀想」「確かに困るけど警察に通報するほどのこと?」「異国の地で立ち往生したら警察に通報するしかない」「旅行者は決められたツアーに納得して参加したはず。それに文句を言い出すのは自分勝手だ」「追加料金を払わないと言ったのも問題」「ツアーの内容に満足しなかったから追加料金は払いたくなかったのだろう」「東南アジアのツアー会社はどこも対応が良くないし金をだまし取るような会社ばかり」「こういった事件が続くと観光業に影響が出そう」といった声が上がっていた。
コロナ禍が落ち着き、今後さらに世界中で観光客は増えるであろう。悪徳なツアー会社への対応の取り締まりを各国は強化する必要があるかもしれない。
記事内の引用について
「A trip to Thailand for 16 Chinese tourists turned into a nightmare when they were abandoned by their tour guides in Pattaya」(SAYS)より
https://says.com/my/news/16-tourists-abandoned-by-tour-guides-in-thailand-after-allegedly-protesting-the-itinerary
「Tour Guides Allegedly Abandon 16 Tourists In Thailand, Agency Claims They Refused To Follow Itinerary」(MustShareNews)より
https://mustsharenews.com/guides-abandon-tourists-thailand/