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7日より公開される同作は、3人の水先案内人と共にIMAX(R)カメラによる大迫力の臨場感で、アメリカの隠れた絶景28スポットをわずか40分で体験し学べるドキュメンタリー作品。野口は本作のナレーションを務めた。また、同作には野口と親交のあるネイティブアメリカン初の宇宙飛行士ジョン・ヘリントンも水先案内人として登場する。野口は壇上でヘリントンとの出会いなどについて語ったほか、Q&Aコーナーでは来場した子どもたちからの質問にも丁寧に答えた。
野口は本作のナレーションを務めたことについて、「自分がやってもいいのかなって気持ちでした。みなさんの目の前で話すのはできるんですけど、絵に合わせて声を当てるアテレコ作業が難しくて。慣れるまではなかなかいいペースで話せませんでした」と振り返る。オリジナルはモーガン・フリーマンがナレーションを付けているが、「彼のナレーションが非常に素晴らしいので、それを聴きながら日本語に直してという形でやっていました。プレッシャーがすごかったです。日本語に直すと、長さが合わない。難しかったです」と話す。
へリントンとの交流についても「同期のようなもの」だと言い、「不思議な縁です。27年前に宇宙飛行士に選ばれて最初にヒューストンに行ったら、彼もNASAの宇宙飛行士に選ばれていて、同じ時期に僕らは宇宙に行っているんです。今回、自分がこの作品のお手伝いをできるのも不思議な縁です。ヘリントンの子どもの年齢も近いし、アメリカで住んでいる時は近所の同じ学校に子どもが行っていたんです」と紹介した。
質問コーナーでは「宇宙に人間のような存在はいるか」との質問を受けたが、「あり得ると思います」と笑顔でコメント。「今の所、痕跡はないですけど、宇宙は広く、2000億以上の星がある。どこかに素晴らしい自然や生命があっても不思議ではありません」と持論を述べ、「高度な生命体があって欲しいですけど、簡単には来れないと思います。文明が発達して、ようやく太陽系から人工衛星が一個か二個か出たくらい。宇宙は宇宙人が気軽に来るのも大変な広さなんです」と話した。
子どもから「宇宙に行って感じたこと」について質問を受けると、「生きている地球の姿を目の前で見たのはすごく感動しました」と回答。「写真とか、映像はそれはそれで綺麗ですけど、目の前にある本物の素晴らしさには勝てない。大人になった時に本物の地球の姿を見て欲しい。地球は回っていて、いろんな表情を見せてくれる。一瞬として同じ姿がない感じが生きている地球だなという風に感じました」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)