どちらも【キングスランサム/King’s Ransom】です。
背が高い方は1970年代の物です。
そして背が低いのは、なんと1960年代の物でございます。
この二つを飲み比べられる機会は非常に貴重かと、では真面目に紹介をしたいと思います。
名前は【キングスランサム】王様の身代金という意味です。
要領は75cl(750ml)度数は47%、会社は【グレンフォレス・グレンリヴェット】
キーモルトはこの会社が持っている【エドラダワー】です。
ちなみに【グレンフォレス】と言うブレンデッドモルト(ピュアモルト)も存在します。
さてラベルに注目致しますと【ROUND THE WORLD】と表記してあります。
これは船のバラスト代わりに原酒を船に積み込み、世界一周させた物でブレンドしたとの事です。
一応1980年代まで売られていたのですが途中から世界一周表記は無くなっております。
このウイスキーは、ポツダム宣言の晩餐会に出された唯一のウイスキーでもあります。(複雑な気持ちですが。。。)
業界内ではここ数年オールドボトルが注目されています、オールドボトルは決して増えることはないので飲めるチャンスがある時には飲んでおいた方が良いかと。
何本かに1本は駄目になっている物もありますが、未開封で、それ程《液面低下》をしていないものなら割と大丈夫です。
濁っている物はご臨終でございます。
カスが沈殿しているのは微妙かな? 五分五分ですw
70年代や80年代初頭のオールドボトルを飲むとブレンデッドの凄さが解るいい機会だと思います。
今回のキングスランサムですが、60年代の物には、本当は金糸で網状の物がかかっているのですが、このボトルには残念ながらありません。
出来たら当時のそのままが良かったんですが味には関係ないので脳内補正しておいてくださいw
あ、肝心のキーモルトである《エドラダワー》の紹介をしていませんでした。・・・次回ですw
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT