プライベートでは1児の新米パパ。19年に俳優の蒼井優との“美女と野獣婚”で世間を驚かせ、昨年8月に女児が誕生。同年末には相方のしずちゃんも俳優の佐藤達とゴールインしたため、そろって幸せをつかんだ。
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大物女優を射止めたお笑い芸人として、アドバンテージの高さを再評価された山里。だが、しずちゃんと03年にコンビを結成してから“闇期”は長かった。「M-1グランプリ2004」で準優勝して、またたく間に人気芸人の仲間入りを果たしたが、しずちゃんの俳優業が多忙になってコンビ内格差が生じた。危機感を募らせて、コンビの現場ではしずちゃんの発言を減らそうと、台本を事前に取り寄せて工作。しずちゃんが友人と旅行することを知ると、出発直前に「100個エピソードを考えてこい」と嫌がらせの長文メールを送ったこともある。
当然のことながら、嫌われ、非モテ、ブサイクなどネガティブなイメージがどんどんついていった。ツイッターで「おはよう」とつぶやくと、「朝に謝れ」というリプ。何を書いても、「気持ち悪い」「いなくなれ」「死ね」といったコメントであふれた。番組共演が多い嵐のことを絶賛しても、「嵐に謝れ」と批判された。
かつて吉本興業が実施していた「よしもとブサイクランキング」で、06年から3年連続で1位に輝いて殿堂入り。面白くも悲しいエピソードには事欠かない。
20代で初めて彼女ができた。一緒に歩いているとき、「このへんに友達いるから、隠れて」と言われた。これを機に、ひねくれ気質が発動。合コンでは、素人女性特有の芸人いじりのえじきとなった。「生理的に受け付けない」「なんで生きてるんですか?」と、ガチで問われた。出席した女性全員から「私たち終電が(夜の)9時なんで」と言われてウーロン茶を飲まれ、会話もままならないまま、さっさと帰られたこともある。
「このころから10年ほどじっくり時間をかけて、トレードマークだったおかっぱヘアから徐々に無造作ヘアにマイナーチェンジしています。清潔感のある芸人に寄せていったのです。見た目を変えていき、膨大なツッコミフレーズに磨きをかけ、頭脳明晰な部分を前面に押し出すと、業界関係者の目に留まり、レギュラー16本を抱えるまでのスーパー売れっ子となりました」(テレビ関係者)
ブサイク芸人の華麗なる逆襲。4月からその咆哮(ほうこう)がさらに高まるだろう。
(伊藤由華)