1月のテレビ番組は、木村の“かっこいい伝説”のお披露目の場と化した。昨年4月期の主演ドラマ「未来への10カウント」(テレビ朝日系)では、キムタクドラマ初となる1ケタ視聴率をたたき出す“事件”が起こっていただけに、映画で成就したV字回復に関係者はほっとひと安心というところ。
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同ドラマで木村は、かつて4冠を達成した元アマチュアボクサーを演じた。スパーリングや試合のシーンは代役なしで撮るため、厳しいトレーニングを積んで、50歳間近と思えない筋肉美を手に入れた。撮影中、木村のさりげない“キムテク”にふれ、メロメロにされた美女がいた。バラエティで大活躍の滝沢カレンだ。
滝沢は、木村演じるボクシング部の新米顧問である満島ひかりの妹役で出演。3人で食卓を囲むなど、ほのぼのシーンが多かった。慣れないドラマの現場で緊張。そのうえ、極度の人見知り。その心中を察した木村は話しかけ、場を和ませてくれた。
ある日の撮影では、偶然にもその前日に滝沢が出演した「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)が放映された。木村は、親友の明石家さんまが司会をしている番組を、毎週欠かさずチェックしている。その回は、滝沢がおにぎりのすばらしさや疑問を歌詞にしたオリジナルソングを熱唱。滝沢ワールド全開で、スタジオを爆笑の渦に巻き込んだ。木村は、そこを見逃さなかった。
現場のエレベーターで滝沢と一緒になり、先に降りながら、おにぎりの歌を鼻歌で歌ったのだ。滝沢はその後ろ姿を見届けながら、びっくりすると同時に感動。「昨日見た」の言葉を割愛した鼻歌だったため、息を飲んだのだ。
「“ヘンな日本語”で、突如テレビの世界にやってきたバラエティクイーン。おバカながらも、センスや品の良さが垣間見られるため、クセが強い“迷曲”やオリジナルの四文字熟語は引きが強い。木村さんの心をつかんだのも当然といえます」(エンタメ雑誌ライター)
おにぎりだけではなく、そばの歌もあるという。滝沢が歩むバラエティロードは、今年も安泰に違いない。
(伊藤由華)