今永は昨年行われた東京オリンピックにも意欲を見せていたが、手術明けということもあって選ばれず、今回待望の選出。「強化試合に選出していただいて、栗山(英樹)監督はじめチームスタッフの方々と関わりを持たせていただいて、より一層そういうところでも自分のパフォーマンス、いい結果を出したいなというふうには思っています」と鼻息は荒い。
メジャー挑戦にも「引き続きその協議はしましたし、僕の気持ちも球団の方も前向きに理解していただいて、素晴らしい話し合いができました」とポスティング移籍も視野に入れている。WBCで活躍し、メジャーに向けてアピールしていきたいところだ。
牧は強化試合でもホームランを放つなど躍動。村上宗隆らスター選手たちとバッティング論議に花を咲かせたことも明かし「非常にいい経験ができました」と充実感を漂わせた。昨年は「選ばれたい気持ちはすごく強いので、もし選ばれたら、覚悟を持ってやっていきたいですし、そのための準備もやっていきたいなと思います」と意気込んでいただけに、侍ジャパンに若き新風を吹かせることに期待したい。
新人合同自主トレの初日に三浦大輔監督は「昨年も選ばれて試合も出ていましたけど、正式に2人決まって良かったと思います」とまずは安堵の表情を見せ「今永と牧に関しては、まずWBCにしっかり集中してもらいたい」と、ペナントレース前に行われる世界との戦いにフォーカスしてほしいと願った。
また14日に報道された中で名前は挙がっていなかったが「何人かDeNAから選ばれることを期待しますし、一人でも多くWBCに出て世界一をめざしてやっていってほしいと思います」と、国際大会で実績のある山崎康晃や、稀代のヒットメーカー・佐野恵太らの追加招集にも期待を寄せていた。
3回目の優勝を狙う侍ジャパン。エースと4番のベイ戦士の活躍で栄冠を手にし、その勢いを一気にペナントレースまでもたらしてほしいところだ。
取材・文・写真 / 萩原孝弘