報道によると、照ノ富士は昨年12月に入ってから立ち合い確認、ぶつかり稽古といった調整を再開したというが、1月3日に両膝に痛みが出たとのこと。師匠の伊勢ケ濱親方(元横綱・旭富士)は「深刻なものではない。炎症が止まったら、また下半身を鍛えていく」と軽傷を強調したというが、6日までに相撲協会に休場届が出されたという。
2011年5月場所で初土俵を踏んだ照ノ富士は途中休場も含め今回が通算15回目の休場で、2021年7月場所後の横綱昇進からは4回目。横綱の3場所連続休場は2020年11月場所での白鵬(現宮城野親方)、鶴竜(現鶴竜親方)以来となる。
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照ノ富士の休場を受け、ネット上には回復を願う声が寄せられたが、中には「現役引退がいよいよ秒読み段階に入った感じがするな」、「復活してほしいのはやまやまだが、ここから気力、体力を戻すのは相当キツいのでは」、「3場所連続休場から持ち直した横綱も最近じゃいないしなあ…」といった悲観的なコメントも見られた。
「近年の角界では稀勢の里(2017年5月~2018年7月場所/8場所連続)、白鵬(2020年7月~2021年5月場所/6場所連続)、鶴竜(2020年7月~2021年3月場所/5場所連続)といった横綱が3場所以上連続で休場していますが、稀勢の里は休場明け3場所目の2019年1月場所、白鵬は2場所目の2021年9月場所でそれぞれ引退を決断。鶴竜に至っては復帰できないまま、2021年3月場所で引退を表明しました。番付最高位の横綱であっても、長期休場中に鈍ったコンディションや相撲勘を取り戻すのは至難の業であることが浮き彫りとなっていますが、照ノ富士も白鵬らと同じような流れをたどってしまうのではと懸念するファンも散見されます」(相撲ライター)
125年ぶりの1横綱1大関(貴景勝)が場所前から話題となった中、照ノ富士休場により“0横綱1大関”とさらに異例の状況となった1月場所。横綱・大関陣がほぼ機能しない場所は果たしてどのような展開となるのだろうか。
文 / 柴田雅人