稀勢の里
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スポーツ 2023年02月03日 17時30分
元横綱・稀勢の里「僕の教えが悪かったかな」弟子の敗戦に悶絶? TV出演、饒舌なトークに驚きの声も
3日放送の『ぽかぽか』(フジテレビ系)に、大相撲の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)が生出演。弟子の取組を見守る際の心境を明かし話題となっている。 二所ノ関親方は、ゲストに「○○っぽい」と勝手なイメージをぶつけるトークコーナーに出演。様々なトークを展開する中で、弟子の取組に一喜一憂し過ぎる面があることを明かした。 >>元横綱・稀勢の里の引退、正代がきっかけだった? 圧勝するも致命的問題を自覚、兄弟子が明かした裏話に驚きの声<< 二所ノ関親方は2002年3月場所の初土俵から2019年1月場所での引退まで現役を過ごし、優勝2回(2017年1、3月場所)、年間最多勝1回(2016年/69勝)といった成績をマーク。引退と同時に親方に転身し、それまで所属していた田子ノ浦部屋の部屋付き親方を務めた後、2021年8月に独立し部屋持ち親方となっている。 現在16名の弟子を抱える二所ノ関親方は、「人の相撲ってやっぱりすごく難しい、教えるのすごく難しいんですよ」と師匠としての難しさを吐露。その上で「自分の弟子とかになると一喜一憂してしまうというか、喜びも倍増というか。自分が現役(の時)より勝つとうれしいですし、怒り、イラっとくるのも自分以上にきますよね」と、弟子の取組には感情的になってしまうと明かした。 同親方いわく、現役時代の自身の取組については「全部自分で処理できた」と反省や切り替えなどはできていたというが、弟子の取組は「人のことは処理できないというか。『僕の教えが悪かったのかな』とかいろいろなことを気にするんですね。それでもう我慢できなくなっちゃうところが(ある)」とのこと。これもあってか、部屋では普段一人で弟子の取組をチェックしているというが、勝った時は「うぉー!」、負けた時は「ぬわぁっ!」と思わず声が出てしまうという。 また、同親方は親方業務などで本場所会場にいる時は親方衆控室のモニターで弟子の取組を見るというが、そこでは同親方以外にも複数の親方衆が「押せっ!」、「行けっ!」と自身の弟子に声援を送っていると明かした。 二所ノ関親方の発言を受け、ネット上には「弟子の相撲でそんなに感情出してるのは知らなかった」、「勝っても負けても仏頂面だった現役時代と真逆すぎるだろ」、「内容もそうだが、それをニコニコしながら饒舌に話してるのも意外だった」、「現役時代に比べたら声出てるし話も聞き取りやすいな」といった驚きの声が寄せられた。 「現役時代の二所ノ関親方は『勝っても負けても表情に出すな』という師匠・鳴戸親方(元横綱・隆の里)の教えもあり、土俵上では無表情でほとんど感情を出さないことで知られていました。また、土俵外でも寡黙で口数が少ない上、取材自体に応じず本場所会場を去ることもしばしばだったといいます。こうした経緯があるだけに、弟子の相撲に一喜一憂していることをニコニコしながら話したことに驚いたファンも少なからずいたようです」(相撲ライター) 現役時代の二所ノ関親方は、3代目若乃花(元横綱/1998年5月場所後に昇進)を最後に出ていなかった日本出身横綱候補として大きな期待や重圧を背負っていた。ただ、引退から約4年がたった現在はこうしたプレッシャーからはすっかり解放されているようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年02月02日 19時30分
元横綱・稀勢の里の引退、正代がきっかけだった? 圧勝するも致命的問題を自覚、兄弟子が明かした裏話に驚きの声
元大相撲力士・臥牙丸氏(元小結)が1日に自身の公式YouTubeチャンネルに投稿した動画に、1月場所前に相撲協会を退職しタレントに転向した豊ノ島(元関脇/前井筒親方)が登場。元横綱・稀勢の里(現二所ノ関親方)の引退にまつわる裏話を明かし話題となっている。 今回の動画で豊ノ島は臥牙丸氏との過去の思い出話や、親方時代(2020年4月~2023年1月)に他の親方衆から聞いた相撲の考え方などを話した。その中で、豊ノ島は稀勢の里から聞いた話として、元大関・正代(現関脇)と対戦した際に引退が頭によぎったという話を明かした。 >>大相撲、貴景勝戦中の一部観客に「マナー悪すぎ」ヤジ連発で怒りの声 取組も3度ストップ、原因はルール緩和?<< 稀勢の里は2002年3月場所の初土俵から2019年1月場所での引退まで現役生活を過ごし、優勝2回、年間最多勝1回を記録。この間、豊ノ島の弟弟子でもある正代とは通算8度対戦し「7勝1敗」と大きく勝ち越している。 その稀勢の里から豊ノ島は「けがした後になかなか相撲がうまくいかない時に、うちの部屋の正代と対戦して。一発で持っていって、立ち合いから一気に持っていって勝った」、「なのに『あ~もう俺、引退近いな』って思ったって」という話を過去に聞かされたと明かした。 この話を聞いた臥牙丸氏は「(理由が)全然分からない。力がある証拠じゃないですか」と首をかしげたが、豊ノ島は真意について「一気に持っていく相撲でしか正代に勝てないと思ったんだって」、「しっかり止まって組んで勝つということがもう自分にできなくなってるって」と説明。稀勢の里は得意の左四つに組み止めてからの攻めを武器に横綱まで上り詰めたが、そのスタイルを貫けなくなっていることを正代戦で自覚し先が長くないことを悟ったという。 豊ノ島が明かした稀勢の里の裏話を受け、ネット上には「引退までの過程に正代が絡んでるのは知らなかった」、「完勝したのに持ち味出せてないから厳しいって常人じゃ分からない考えだな」、「結果的にその悪い予感が当たってたのも凄いわ、怪我以降はほぼまともに稼働できなかったし」といった驚きの声が寄せられた。 「稀勢の里の頭に引退がよぎった正代戦は、豊ノ島の発言を踏まえると2017年7月場所4日目の対戦だと思われます。稀勢の里は同年3月場所で優勝するも左上腕、左大胸筋を損傷する大けがをし、翌5月場所は『6勝5敗4休』とけがの影響で途中休場。迎えた7月場所も正代戦こそ立ち合いから前に出て危なげなく勝利しましたが、翌5日目の取り組みで左足を痛め『2勝4敗9分』と2場所連続で途中休場しました。稀勢の里はその後2018年9月場所(10勝5敗)でしか皆勤できないまま、2019年1月場所4日目に引退を表明しています」(相撲ライター) 稀勢の里は引退会見の中で「自分の相撲が取れなくなっていた。けがをする前の自分に戻ることはできなかった」と語っていたが、その背景に正代戦の完勝が絡んでいたことに驚いたファンも少なくなかったようだ。 引退後の稀勢の里は親方業務の傍らメディア出演も度々こなしており、明日2月3日も『ぽかぽか』(フジテレビ系)にゲスト出演を予定している。タレント転向した豊ノ島と角界外で共演というのも将来的には十分あり得そうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について臥牙丸氏の公式YouTubeチャンネルよりhttps://www.youtube.com/@gagachannel2207
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スポーツ 2023年01月06日 19時30分
横綱・照ノ富士、現役引退秒読み? 3場所連続で休場、白鵬らの前例から厳しい見方「持ち直せた横綱いない」
両膝故障・手術の影響で2022年9月、11月場所を連続休場した横綱・照ノ富士。6日、間近に迫った2023年1月場所(8~22日)も休場することが決まったと複数メディアが報じた。 報道によると、照ノ富士は昨年12月に入ってから立ち合い確認、ぶつかり稽古といった調整を再開したというが、1月3日に両膝に痛みが出たとのこと。師匠の伊勢ケ濱親方(元横綱・旭富士)は「深刻なものではない。炎症が止まったら、また下半身を鍛えていく」と軽傷を強調したというが、6日までに相撲協会に休場届が出されたという。 2011年5月場所で初土俵を踏んだ照ノ富士は途中休場も含め今回が通算15回目の休場で、2021年7月場所後の横綱昇進からは4回目。横綱の3場所連続休場は2020年11月場所での白鵬(現宮城野親方)、鶴竜(現鶴竜親方)以来となる。 >>関脇・照ノ富士、医者から余命宣告を受けていた?「2年近くで死にますよ」 大関から序二段転落の真相を明かし驚きの声<< 照ノ富士の休場を受け、ネット上には回復を願う声が寄せられたが、中には「現役引退がいよいよ秒読み段階に入った感じがするな」、「復活してほしいのはやまやまだが、ここから気力、体力を戻すのは相当キツいのでは」、「3場所連続休場から持ち直した横綱も最近じゃいないしなあ…」といった悲観的なコメントも見られた。 「近年の角界では稀勢の里(2017年5月~2018年7月場所/8場所連続)、白鵬(2020年7月~2021年5月場所/6場所連続)、鶴竜(2020年7月~2021年3月場所/5場所連続)といった横綱が3場所以上連続で休場していますが、稀勢の里は休場明け3場所目の2019年1月場所、白鵬は2場所目の2021年9月場所でそれぞれ引退を決断。鶴竜に至っては復帰できないまま、2021年3月場所で引退を表明しました。番付最高位の横綱であっても、長期休場中に鈍ったコンディションや相撲勘を取り戻すのは至難の業であることが浮き彫りとなっていますが、照ノ富士も白鵬らと同じような流れをたどってしまうのではと懸念するファンも散見されます」(相撲ライター) 125年ぶりの1横綱1大関(貴景勝)が場所前から話題となった中、照ノ富士休場により“0横綱1大関”とさらに異例の状況となった1月場所。横綱・大関陣がほぼ機能しない場所は果たしてどのような展開となるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年09月23日 11時00分
相撲協会が横綱に激怒「話にならない」 格下にイラつき報復、豊昇龍以上に騒がれた白鵬の立ち合い
21日に行われた大相撲9月場所11日目。今場所6敗目を挙げた関脇・豊昇龍の表情がネット上で話題となった。 この日関脇・若隆景と対戦した豊昇龍は立ち合いつっかけ待ったをかけられた相手を、眉間にしわを寄せた厳しい表情で凝視。ネット上には明らかに不満がにじんだ表情に驚く声が上がったが、中には「いつかの白鵬に比べたらこれぐらいは可愛い方だな」、「白鵬みたいに変につっかけ返してないだけ全然マシ」といった、元横綱・白鵬(現宮城野親方)を思い出す声も少なからず見られた。 >>関脇・豊昇龍、若隆景の態度にブチギレ? 取組後も道具に八つ当たり、立ち合いでの表情が物議<< 相撲の取組では立ち合いつっかけてしまった力士に対し、つっかけられた側の力士が不満の表情を浮かべることは時折あるが、そこからさらにアクションを起こすことはほとんどない。ただ、一部から名が挙がっている白鵬は現役時代、つっかけをやり返して場内を騒然とさせたことがある。 騒動が起こったのは、2014年3月場所12日目の大関・稀勢の里(元横綱/現二所ノ関親方)戦。白鵬は前日まで初日から11連勝をマークしていたが、日馬富士(元横綱)も同じく11連勝だったため負けられない一番。前日まで「8勝3敗」の稀勢の里も、全勝力士を1人消し優勝にかすかな望みをつなぎたい状況だった。 その注目の一番は稀勢の里のつっかけで1度目の立ち合いが不成立となったが、白鵬はこれが気に食わなかったのか、2度目の立ち合いの際に手をつかないまま稀勢の里を凝視。すると、今度は稀勢の里が怒ったのか手をつかずに白鵬をにらみ返し、10秒ほどにらみ合いが続いた結果またも立ち合いは不成立となった。 場内がどよめく中、両名は3度目の立ち合いに臨んだが、ここで白鵬は先ほどの仕返しとばかりに稀勢の里につっかけると、勢いのまま、ぶちかましを仕掛けるというまさかの行動に出る。ぶちかましを食らった稀勢の里は転倒こそしなかったものの土俵下まで後退し、客席からは「おいおい!」と怒号も上がった。 紆余曲折を経た立ち合いは4度目でようやく成立したが、白鵬は腹の虫が収まらなかったのか、のど輪や顔面張り手など荒い取り口に終始。結果的に稀勢の里を押し倒しで下したものの、ネット上には「平然としてれば稀勢の里が悪いだけだったのになぜやり返したのか」、「立ち合いも相撲内容も横綱失格だろ」といった批判が相次いだ。 立ち合いで大もめした両者はファンだけでなく協会側からも問題視されており、当時の報道では審判部が取組後に両名を呼び出し厳重注意を与えたと報じられる。また、伊勢ヶ濱審判部長(元横綱・旭富士)が「一番やっちゃいけない人間。横綱、大関はみんなの手本にならなきゃ。それが3度もやったら話にならない」と怒りのコメントを残したことも報じられた。 つっかけた相手に“報復”し、協会を激怒させるまでの事態を招いた白鵬。その前から度重なるダメ押しなどで品格が問題視されていた分、バッシングが強まった面もあったが、豊昇龍も万が一やり返していれば同様の批判を浴びることは確実だっただろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年03月28日 19時30分
元横綱・稀勢の里、若隆景の敗戦に絶叫「よっしゃあ!」 千秋楽生配信での一幕が話題、弟弟子への入れ込みように白鵬も驚き?
日本相撲協会公式YouTubeチャンネルが27日に行った生配信に、二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)が登場。配信内での様子がネット上で話題となっている。 二所ノ関親方は間垣親方(元横綱・白鵬)、音羽山親方(元幕内・天鎧鵬)、小野川親方(元幕内・北太樹)と共に、27日午後4時30分から始まった生配信に登場。同時刻から幕内後半に入った大相撲3月場所千秋楽の各力士の取組を一番ごとに解説し、取組の合間には現役時代の裏話なども話した。 >>大関・貴景勝、勝ち越し決めるもフェンスを殴り激怒? 琴ノ若戦直後の一場面が物議、逃げ腰の相撲に失望か<< 注目が集まったのは、結びの一番で行われた大関・正代対関脇・若隆景の一戦後の様子。この一番は正代が勝てば若隆景、平幕・高安が「12勝3敗」で並び優勝決定戦に突入、若隆景が勝てば「13勝2敗」で優勝という大一番だったが、立ち合いの攻防から右下手をねじこんだ正代が一気に寄り切り勝利した。 取組決着直後、二所ノ関親方は「よっしゃあ!」と絶叫。若隆景と優勝を争う高安は二所ノ関親方にとって鳴門部屋、田子ノ浦部屋で苦楽を共にした弟弟子にあたるが、若隆景の敗戦で高安優勝の望みがつながったことを喜ぶような振る舞いを見せた。ただ、直後に「ああっ」と我に返ると、「すいませんすいません」と謝罪しつつカメラに向かって頭を下げた。 この二所ノ関親方の様子を受け、ネット上には「弟弟子の高安に優勝してほしい気持ちが抑えきれてない笑」、「高安推しなら叫ぶのは分かる、自分も若隆景負けた瞬間に全く同じ反応した」と面白がる声が寄せられた。一方、「この後白鵬が入れ込み具合チェックしてるのも含めて草」、「この場面も面白かったけど、決定戦直前に白鵬に手汗かいてることバラされたのも笑った」と、この後にあった間垣親方の行動へのコメントも多数みられた。 「正代の勝利により賜杯の行方は優勝決定戦で決することになりましたが、二所ノ関親方は高安が勝てるのか気が気でなかったのか、取組直前に『いやぁ~!』と再び絶叫。この直後、隣に座っていた間垣親方は二所ノ関親方の右腕を取ると、右手の平を触り『(手)汗かいてる!』と指摘し他親方衆の笑いを誘っています。生配信を見ていたファンの中には、この間垣親方の行動が強く印象に残ったファンも少なからずいたようです」(相撲ライター) その後迎えた優勝決定戦は高安が立ち合い、強烈なぶちかましから若隆景を攻め立て土俵際に追い込んだが、右ひざを折りまげ体を残した若隆景から捨て身の上手出し投げを食らい逆転負け。決着後の二所ノ関親方は15秒ほど固まった後にガックリとうなだれたが、現役時代からかわいがってきた高安に優勝してほしい思いはそれだけ強かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について日本相撲協会の公式YouTubeチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC6ZZhovRZpUA4VafgBdECZQ
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スポーツ 2021年08月09日 11時00分
新横綱・照ノ富士は「9月場所出なくていい」? 前代未聞の休場待望論が浮上、問題視される前場所での不安要素とは
9月12~26日にかけ開催が予定されている大相撲9月場所。同場所での戦いぶりに最も注目が集まるのが、7月場所(同月4~18日)後に第73代横綱へ昇進した29歳の照ノ富士(伊勢ヶ濱部屋)だ。 照ノ富士は当時19歳の2011年5月場所で初土俵、4年後の2015年5月場所後には同23歳で大関昇進と当初はスピード出世していたが、同年9月場所で右ひざ前十字靭帯断裂の大怪我を負う。さらに、同25歳の2017年7月場所では左ひざ半月板も損傷すると、その後は糖尿病、C型肝炎、腎臓結石といった内臓疾患にも苦しめられ、同27歳の2019年3月場所前には序二段まで番付を落としていた。 >>関脇・照ノ富士、医者から余命宣告を受けていた?「2年近くで死にますよ」 大関から序二段転落の真相を明かし驚きの声<< しかし、照ノ富士は同場所から7場所連続勝ち越しを決めると、14場所ぶりに幕内に復帰した同28歳の2020年7月場所では自身2度目の優勝(13勝2敗)を果たす復活劇を見せる。29歳になって迎えた今年も2021年3月場所(12勝3敗)、同5月場所(12勝3敗)を連覇するなど勢いは衰えないまま、綱取りがかかった7月場所に「14勝1敗」と優勝次点の成績を残したことで横綱昇進を実現させた。 序二段に落ちたころには「もう終わった力士」と見限るファンも少なくなかったが、そこから奇跡的なV字回復を見せた照ノ富士。新横綱として迎える9月場所での優勝への期待も高まりつつあるが、一方で一部ファンからは「9月場所出なくていいから、その間に改めて調子を整えてほしい」、「横綱は休んでも番付が落ちないから、一度休場を挟んでコンディションを整えるのもアリなのでは」と、9月場所の休場を勧める声が挙がっている。 平成以降の角界では照ノ富士より前に横綱昇進を果たした力士が10名いるが、その中で新横綱場所を休場(途中休場含む)した力士は1人もいない。仮に照ノ富士が休場すれば平成以降で初のケースとして物議を醸すことは避けられなさそうだが、それでも休場待望論が浮上しているのはなぜなのか。 「一部ファンが休場を求めている背景には、照ノ富士のひざの状態が関係しているものと思われます。照ノ富士は7月場所で『14勝1敗』と素晴らしい成績を残しましたが、その両ひざには常にテーピングが何重にも巻かれていました。また、場所後に行われた伝達式でも正座をする際にお尻を浮かし、なるべくひざを曲げない体勢をとるなど、状態が思わしくないようなそぶりを見せています。そのため、このまま9月場所に出ると再起不能な故障につながるリスクがあるのではと懸念されているようです。また、照ノ富士の1つ前に横綱昇進を果たした稀勢の里(現荒磯親方)が、新横綱場所で致命的な怪我を負い土俵人生を狂わせてしまったことも理由の1つになっているかもしれません」(相撲ライター) 2017年1月場所後に第72代横綱に昇進した稀勢の里は翌3月場所を「13勝2敗」で制覇したが、13日目の日馬富士戦で左胸付近に故障が発生。後に左大胸筋断裂と判明したこの故障により、翌5月場所から2018年7月場所まで8場所連続休場(途中休場含む/歴代横綱ワースト)を強いられた末、2019年1月場所で引退と最後まで復活は果たせなかった。新横綱場所を機に現役生活が暗転した稀勢の里の悲劇も、もしかすると休場待望論の一因になっているのかもしれない。 ここまで挫折を味わった分、横綱の地位では息長く活躍してほしいと願うファンも多い照ノ富士。場所開催まではまだ時間があるが、今後の動向にも注目が集まりそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年03月11日 19時30分
5場所連続休場の鶴竜に師匠激怒? 稽古中にまさかの故障、「引退するしかない」愛想を尽かしたファンも
2020年7月場所から2021年1月場所にかけ、4場所連続で本場所を休場(途中休場含む)している横綱・鶴竜。11日、その鶴竜が間近に迫った3月場所(14日初日)を休場する意向だと複数メディアが報じた。 報道によると、鶴竜は9日の稽古中に左太ももを負傷し、四股も踏めない状態であると師匠・陸奥親方が明かしたとのこと。また、陸奥親方は「休むとしても、そのまますんなり休み、来場所というわけにはいかない」と、進退について鶴竜と話し合うことも示唆したという。 鶴竜は3場所連続休場となった2020年11月場所後、横綱審議委員会(横審)から内規で定められている決議の中で2番目に重い「注意」を受けている。また、4場所連続休場となった先場所後には陸奥親方が、3月場所は進退のかかる場所になるとしていたため、今後部屋内外からの追及は避けられないものとみられている。 >>白鵬・鶴竜、3月場所で引退でも心配無用? 次期横綱と目される有力候補たち、早ければ5月場所後に誕生か<< 今回の一件を受けて、ネット上にも「1週間くらい前まで出るって言ってたばかりなのに休場かよ」、「進退がかかる場所直前に稽古で負傷とは…さすがに引退するしかないのでは?」、「稽古で怪我するようじゃ、もう本場所で相撲を取るのも厳しいだろうな」といった反応が多数寄せられている。 「1月場所で4場所連続休場となった鶴竜は場所後の2月1日に稽古を再開すると、同月20~25日に両国国技館内で行われた合同稽古に参加。その後3月3日には『やっとちょっと普通通りになってきたかなという感じ』、『(3月場所は)それはもう出ますよ』と、調整は順調と語ったことが伝えられていました。そこから約1週間で一転して休場に追い込まれたことで、『もう相撲が取れるような状態ではない』とみているファンも少なくないようです。怪我をした際の詳しい状況は現時点では不明ですが、3月場所は好成績が必要という思いにとらわれ過ぎて無茶な稽古を重ねた結果という可能性も考えられるでしょう」(相撲ライター) 平成以降の横綱ではこれまでに貴乃花(7場所)、武蔵丸(6場所)、稀勢の里(8場所)が5場所以上連続休場しているが、この3名は全員休場から復帰後3場所以内に現役を引退している。この点を踏まえた一部ファンからは「5月場所で復帰しても無駄、もう潔く身を引くべきだ」という辛らつな声も挙がっている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月15日 19時30分
横綱・白鵬の休場に心無い批判も 稀勢の里とは正反対の逆風、“ヒール横綱”に仕立て上げられているワケは
2場所連続44度目の優勝を目指していた横綱・白鵬。15日、その白鵬が同日の初場所4日目から休場することを日本相撲協会が発表し、各メディアが広く報じている。 今場所の白鵬は12日の初日こそ西小結・大栄翔を下したものの、13日の2日目に平幕・遠藤、14日の3日目には平幕・妙義龍に敗れ3日目までに1勝2敗。2018年初場所以来2年ぶり2回目となる、2日連続の金星配給を喫するなど苦しい相撲が続いていた。 報道によると、白鵬は場所前から抱えていた右足かかとの傷から菌が入ったことで蜂窩織炎(ほうかしきえん)を発症し、14日夜から発熱に見舞われていたとのこと。加えて、2日目の遠藤戦で敗れた際に土俵で腰を強打したこともあり通算14回目、初めて年2場所の休場を強いられた2017年以降では、10回目となる休場(全休を含む)を決断するに至ったという。 立ち合いの際に張り手、かちあげを多用することを理由に、ここ数年は“横綱の品格がない”と反感を買っている白鵬。このこともあってか、今回の休場に対しネット上のファンから「汚い相撲ばかりやってるから罰が当たったんだ」、「負けが込んだら理由つけて休む、本当に情けない横綱」、「満身創痍みたいだし、もうこのあたりが潮時じゃないですか?」と、心ない言葉も集まっている。 一方、「白鵬を批判してる連中は、稀勢の里がどれだけ休んだか忘れたのか?」、「稀勢の里があんだけ休場したんだから大目に見ろよ」、「白鵬は休場明け強いから、調子戻らなかった稀勢の里よりはよっぽどマシ」と、2019年初場所中に現役を引退した元横綱・稀勢の里(現荒磯親方)を引き合いに出した苦言も複数見受けられた。 「稀勢の里は2017年夏場所から2018年名古屋場所にかけて、歴代の横綱ではワーストとなる8場所連続休場を喫していますが、2003年初場所を最後に現役を引退した元横綱・貴乃花以来の日本人横綱だったということもあり、批判よりは『無理して出場するな』、『完全に治るまで休め』といった擁護が多数を占めていました。ただ、休場から復帰した2018年秋場所こそ2ケタ10勝をマークしましたが、その後の同年九州場所では再び休場。結局、最後まで状態が戻ることはなく、2019年初場所中に現役を退いています」(相撲ライター) 当時の稀勢の里と今回の白鵬の風当たりの違いに、違和感を抱いているファンも少なくないようだ。文 / 柴田雅人
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