実は『スッキリ』に限らず、出演タレントへの高額ギャラが払えず終了する番組は少なくない。
1997年4月から2009年3月まで12年間放送された『たけしの誰でもピカソ』(テレビ東京系)の終了原因も、出演者のギャラと言われている。たけしクラスとなれば1回数百万円は下らないだろう。リニューアル案として今田耕司や渡辺満里奈を降板させるプランもあったが、たけしが「まず俺を切れ」となり、終了に至ったと言われる。
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1995年4月から2022年4月まで放送された『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』(朝日放送制作・テレビ朝日系)の終了原因にも、上沼の高額ギャラが挙げられている。一部報道では、上沼のギャラは100万円ほどだったと言われる。平日月曜から金曜の15分間の短い番組でありながら、このギャラを維持していくのは困難かもしれない。
『笑っていいとも!』(フジテレビ)の後番組として2014年4月にスタートした『バイキング』は、約1年後の2015年3月から坂上忍が総合MCへ就任する。その後、2020年9月からは放送時間を拡大し、『バイキングMORE』となっていったが、人気がありながら、2022年4月に終了。こちらも坂上のギャラは1回100万円ほどと言われ、やはり年間数億円の支出が番組制作の負担となっていたようだ。
こうして見ると、大物クラスの番組出演ギャラは1回100~200万円ほどが相場と言えそうだ。制作費削減が求められる今のテレビ業界にとっては大きな負担なのは間違いない。そのため、今後も打ち切られる番組が増えて行きそうだ。