冒頭で、上野は「なんとか優勝することができて。朝起きて、全身痛くないところはないくらいボロボロで、それでもこの痛みを超えたから優勝できたし、この痛みのおかげでD王覇者になれたと思うと、痛いけど心地いいなと思いました。とてもうれしい結果になりました。納谷は見たまんま。器がものすごいわけで、新しいライバルになったなんて偉そうに言えるような選手ではないと認識してて。昨日勝った僕から言うと、勝ったらうれしいと言えるくらいの選手だと感じました。強かったです」と決勝を振り返った。
自身がしていた優勝宣言について、「プレッシャーはありました。でもプレッシャーを抱えることができない選手になりたくないし、僕がやりたいことはもっと背負っていって。その姿を見てもらって、もっとDDT、僕のことも好きになってもらいたい。これからも高い所をめざしてやっていきたいと思い続けられると思わせる。プレッシャーがあったからこそ、前を向けた期間だったし、もっともっといけるなと思ってます」と素直な気持ちを明らかにしている。
樋口和貞が持つKO-D無差別級王座への挑戦が、12.29東京・TOKYO CITY HALL大会で実現することが決定したことについて、「今、無差別級挑戦が決まりまして、(DDT)UNIVERSALのチャンピオンであって、UNIVERSALに誇りがあります。そんな僕が無差別に挑戦するにおいて、誰に何を言われることなく挑戦するのに必要だったのはD王で優勝することでした。UNIVERSALのチャンピオンが無差別に挑戦する形ではありますけど、それ以上にD王覇者が無差別級王者の樋口和貞の目の前に立つという関係になりますから。UNIVERSAL王者がベルトを持って、強さの象徴の樋口和貞の目の前に立って、胸張ってDDTの一番になりたい。2冠王になれたなら、UNIVERSALは海外でも防衛したいし、いろんな人と自由にやっていきたい。無差別はDDTの一番歴史の長いベルトとして、見られてますから、体が持ち続ける限り、両ベルトを毎月のように、壊れないくらい鍛えて、壊れそうになるくらい、自分の器の限界を走りたい。たくさん2つの防衛戦ができるんじゃないかと楽しみにしてます」と2冠戴冠後のビジョンも描いているようだ。
(どら増田)