同作は、女優の原菜乃華が声優を務める、九州の静かな町で暮らす17歳の岩戸鈴芽が、SixTONES・松村北斗が声優を務める「災い」をもたらす扉を閉めることを使命とする「閉じ師」宗像草太と出会い、日本各地の廃虚を舞台に、災いの元となる「扉」を閉めながら鈴芽が解放され成長していく姿を描いた冒険物語。
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大ヒットした「君の名は。」(16年公開)、「天気の子」(19年公開)に続く、新海誠監督の3年ぶりとなる最新作。
公開3日間で「君の名は。」(興収250.3億円)対比で観客動員数138.7%、興行収入147.4%を、「天気の子」(興収141.9億円)対比で観客動員114.9%、興行収入114.7%を記録しており、新海作品史上No.1のロケットスタートを記録したというのだが……。
「東宝の力の入れ方がなかなかエグい。東京都内の新宿、渋谷、池袋周辺にある主要な映画館では、公開初日の段階で20回以上も上映され、中には上映数が30回に及ぶ劇場もあるほど。『君の名は。』はジワジワブームになっていったが、『すずめ』はスタートから一気に集客しつつ、ロングラン上映する戦略なのでは」(映画業界関係者)
そこまで力を入れるのにはそれなりの理由があるようだ。
「今年の邦画ナンバーワンは現時点で東映配給の『ONE PIECE FILM RED』で興収182億円を突破。邦画2位はうちが配給の『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』の96億円だがアニメ映画。東宝の実写だと『キングダム2 遥かなる大地へ』の51億円だが、2本をまとめた興収でも『ONE PIECE』にかなわない。さらに、東映は今後、人気コミック初の劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』(12月3日公開)の公開を控え興収100億円突破が確実視されている。そこで、『すずめ』はさすがに『ONE PIECE』には及ばないと思われるが、最低でも興収150億円突破が〝ノルマ〟と言われているので、新海監督以下、製作サイドにかかるプレッシャーはハンパないだろう」(東宝関係者)
スタートの数字から〝ノルマ〟達成は確実と思われるのだが……。