同局初となる「本格シットコム」(シチュエーションコメディーの略で、限られた場面設定、登場人物で繰り広げられる連続ドラマのこと)。さびれた温泉旅館「虹の屋」の玄関とロビー、従業員室、大浴場の入口とエレベーターのみを舞台に、限られた空間で30分間ノンストップの群像劇が繰り広げられる。
>>視聴者の反応に心配も? テレ朝の初挑戦ドラマ、豪華ゲスト決定も懸念点は<<
「キャスト陣はリハーサル1日、翌日に本番、終了直後に次回の本読みというスケジュールで、撮影は観客を入れた状態で、ほぼ本番一発の長回しで行われるので実力は確実に磨かれるが、精神的には疲労困憊だろう。観客を入れた状態での撮影であることから、番前に観客を温める、いわゆる前説も存在。昭和のテレビ番組のような、ある意味斬新なものになっている」(テレ朝関係者)
共演は市川実日子、要潤、檀れい、石崎ひゅーい、柄本明らで、これまでゲストとして松尾諭、菅田将暉らが出演。毎回役者たちの〝演技合戦〟が繰り広げられているのだが、気になるのは視聴者の反応だ。
「放送時間帯が土曜午後11時半からの深夜帯で初回は2.1%。テレ朝としてはクオリティーの高い〝高級料理〟を用意したが、どうやら、視聴者は食い付いてこなかった。もはや、後戻りはできないが、さすがに、今後、『シットコム』形式のドラマを放送することはないだろう。すっかり視聴者を〝置き去り〟にすることになってしまった」(芸能記者)
主題歌「瞳惚(ぼ)れ」を歌うアーティスト・Vaundy(バウンディ)はこれまでの活躍で一躍、話題のアーティストに。おおみそかのNHK・紅白歌合戦の出演が決定したが、ドラマを評価しているのは玄人好みの視聴者ぐらいだったようだ。