この日は演芸コーナーをお休みし「座布団10枚への道」と題した緊急企画が行われた。これは大喜利で、座布団を10枚得た時の賞品をメンバー全員で考えるものだった。
>>林家三平だけじゃない、『笑点』降板した芸人はその後波乱万丈?<<
この一風変わった大喜利で、メンバー最年長の木久扇は真っ先に手をあげ「予算があるなら、テレビ局(日本テレビ)込みで生前葬をやってもらいたい」と提案した。
木久扇は、「生前葬を行うことでひとつのお祭りになる」と、番組の盛り上がりにつながると説明。また「生きているうちに香典をもらえる」と下心を見せつつ「だから生前葬は何回もやってもらいたい」とボケていた。
もちろん「香典をもらえる」は木久扇なりのシャレだろうが、「生前葬をやりたい」という答えに視聴者は驚いていた。Twitterでは「生前葬」が一時トレンド入りした。
また、一部では「生前葬をやりたい」という発言の裏に「笑点を降板したい」という意向が含まれているのでは、といった臆測も見られた。
10月23日放送分では「木久扇師匠85歳サプライズでのお祝い!」と題し、85歳となった木久扇の半生や笑点での活躍を振り返るVTRを放送。大喜利でも、木久扇の誕生日を祝う問題が出された。
『笑点』で特定のメンバーの誕生日を祝う企画が珍しいわけではない。だが、同日の放送では終始「木久扇師匠ありがとう」「お疲れさまでした」といった空気が流れていた。
その2週間後に当たる11月6日、木久扇自身から「生前葬」の提案も飛び出たことから、波紋を呼んだ形だ。ネットでは「生前葬=木久扇師匠降板ということ?」「本当に木久扇師匠降板しちゃうのかな」「本気で生前葬やりたいんだな」「生前葬してから降板という流れかな」「なんかお別れが近づいているような」といった心配の声が相次いでいた。
9月30日には木久扇よりも10歳以上年下の三遊亭円楽さんが亡くなったこともあり、メンバー最年長の木久扇には近年再び「勇退説」がささやかれている。
当然、53年もの長きにわたり出演してきた木久扇が勇退となれば、『笑点』だけではなく日本テレビ全体でイベントが行われることは必至。「生前葬」は間違いなく行われるだろう。
今後の「座布団10枚獲得」の賞品に要注目だ。