17日に第2話が放送され、平均視聴率が7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)だったことが各社で報じられている『PICU』。第1話の10.3%からは2.8ポイントのダウンとなった。
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同日に明らかになった美瑛町のフジテレビへの抗議。問題となったのは第1話冒頭で、北海道美瑛町で撮影中に体調を崩し、亡くなったという有名子役を巡るシーン。
その子役は体調を崩した後に、スタッフの車で美瑛町内の病院に運ばれたものの、その後大学病院の救急センターに搬送されることに。しかし、そこには小児専門の外科医がおらず、結局ドクターヘリで別の大学病院に搬送されることになったが、大学病院のPICUは救急を受け入れられず、息を引き取ることになったという展開が描かれた。
報道によると、美瑛町は「実際は町の病院を経ずにドクターヘリで旭川の病院に直接搬送することがある」と反論。放送後に町議がフジテレビに抗議し、12日に町を訪れた番組関係者に角和浩幸町長が改めて抗議したとのことだった。
この抗議に、ネット上からは「実在する地名出したら『フィクションです』には限界ある」「医療体制整ってないと思われたら人口減少につながりかねない」「北海道で子どもが事故に遭ったら助からないと感じても仕方ない」「架空の地名にすれば良かったのに」といった声が集まっている。
「一方、ネット上からは『刑事ドラマとかでは東京とかでテロとか起きまくってるけど』『京都なんて殺人事件起きまくり』『こんなの今に始まった話じゃないのに』『日本沈没なんて列島が消えまくったぞ』という指摘も集まっていました。実際の地名を出して事件が起きるようなドラマは、これまでにいくつもあります。地方の町だからこそ、誤解を生まないために抗議したのかもしれませんが、そもそもフィクションであることは大前提のため、疑問の声も集めてしまったようです」(ドラマライター)
フィクションでも、実際の地名を出すことのハードルは高くなりつつあるようだ。