北海道札幌市の郊外に新設された小児専門の集中治療室(PICU)が舞台の医療ドラマとなる本作。病院に新設されたPICUに異動し、小児医療の現実に直面する27歳の小児科医・志子田武四郎を吉沢亮が演じる。
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第1話はある日、武四郎は、丘珠病院に新設されたばかりのPICU=小児集中治療室への異動を命じられる。そこで出会ったのが、日本各地でPICUの整備を推し進めてきた小児集中治療のパイオニア・植野元(安田顕)で――というストーリーが描かれた。
※以下、ネタバレあり。
第1話では、3年前に道内で起きた、人気子役が病院をたらい回しされた挙句に死亡した悲劇をきっかけに、北海道にPICUが新設される。また、当時医大生だった武四郎はこの悲劇を受け、「本気で医師になりたい」と思ったことが明かされた。
しかし、PICUでは、初めて迎え入れた女の子の患者を死なせてしまうことに。直後に行われた、生存ルートがあったか探るミーティングで武四郎は泣いてしまうが、植野に「次に同じことが起きたら確実に助けられるように、僕たちは経験を自分の血と肉にするために話すんです」と諭されるという展開が描かれた。
第1話から重い展開となったが、ネット上からは「リアルで良かった」「引き込まれた」「久々に良質な医療ドラマ見た感じ」という称賛の声が集まっているが――。
「一方、あるシーンにネット上からツッコミが集まることに。それが、死亡した女の子を最初に診察し、軽症だと誤診してしまった医師に、武四郎と植野が列車で会いに行くという場面でした。PICUの病院があるのは札幌市内ですが、もともと女の子が診察を受けたのは稚内。札幌と稚内は同じ道内とは言え、列車で片道5時間以上かかる距離。医師に話を聞き、さらに往復する時間を考えると医師二人の丸1日が潰れてしまうことになります」(ドラマライター)
これにネット上からは「立ち上げたばっかで医師二人1日いなくていいの?」「職場放棄して行ける距離ではない」「JRで札幌から稚内が最大の謎」「いくらドラマでもツッコみたくなる」「この間に患者来たらどうするんだ?」という困惑の声が集まっている。
「PICUは立ち上げたばかりで、医師がまだ3人しかいないという設定。にも関わらず、植野が武四郎を稚内に連れ出す時も『おなか空かない?』という軽い誘い文句で、車内でのんびりと駅弁を食べていました。多くの人が良質なドラマだと感じていただけに、現実味がなさすぎるシーンにツッコミが集まってしまったようです」(同)
内容は良かったものの、何気ないシーンで指摘が集まり、もったいない結果になってしまったようだ。