2人は18年まで、関西を活動拠点にしていた。過酷で低予算の関西ローカル番組でも確実に笑いを量産し続け、ロケもトークもできる全方位型として浸透。「キングオブコント2017」で優勝、「M-1グランプリ2019」で準優勝に輝いたことで、すさまじいスピードで駆け上がっていった。
>>かまいたち、金銭感覚巡り大ゲンカ! 山内には「やっぱり嫌い」、濱家は好感度爆上がり?<<
ところが在阪期は、実力に人気が伴わなかった。問題は容貌。特に濱家は、歯がガタガタで肥満。180センチ超えの長身も、マイナスに働いた。
上京後、2人そろって一念発起。山内は、コロナ禍で時間が有り余った20年に上の前歯4本をセラミック治療。スタイリッシュな“東京向き芸人”になったことで、コンビの仕事が右肩上がり。濱家も続いて口内環境を整えると、レギュラー番組が増え始めた。
「妻子を養っても余りある収入を安定して得られるようになったので、濱家さんは今年7月から本格的な歯列矯正を始めています。100万~120万円ほどかけて、約3年後の治療終了をめざしているそう」(ウェブマガジンの取材ライター)
見た目が大事であることを痛感している濱家は、絶対に太るまいと毎朝体重計に乗って、体重増を厳しくチェック。美容院は「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK総合)で密着されるほど有名なサロンにし、カリスマスタイリストを指名している。
同じく、歯の矯正で仕事運を急激に上げた関西発芸人がいる。さらば青春の光・森田哲矢だ。有吉弘行から「排水溝」、麒麟・川島明から「マチュピチュ」と例えられていた森田の歯は、上下ともにボロボロだった。しかし、今年「有吉クイズ」(テレビ朝日系)を通じて、濱家と肩を並べるほど大掛かりな工事に踏み切った。
前歯4本のうち2本がうしろに引っ込んでいるため、その歯を前に出すために歯を削った。歯と歯の間に隙間が出た段階で、前歯4本を含めた下の歯全体にワイヤーを装着。ここまでに要した期間は3、4カ月。ここから装具、歯列矯正などを繰り返して、完全治療をめざす。
森田といえば、相方の東ブクロと松竹芸能から契約解除を言い渡されたあと、個人事務所「ザ・森東」を創設。自身は社長のポストに収まり、唯一の社員と2人で、次々と明るみに出る東ブクロの女性スキャンダルに対応。この立ち回りの良さや、芸人としてのハイスペックぶりが業界内で知れ渡り、テレビバラエティに欠かせない存在となった。
思えば、明石家さんまはトレードマークであった出っ歯を矯正。還暦を超えた今なお、大人気司会者の座をキープしている。やはり、芸能人は歯が命。かまいたち、森田は健康的な歯と一緒に、仕事安泰のチケットを手に入れたといえよう。
(伊藤由華)