「新しい地図」のメンバーは、17年から徐々に地上波レギュラーが終了していった。だが、芸能界の規制緩和やコンプライアンス強化に伴い、緩やかに復帰。草なぎがトランスジェンダー役を演じた主演映画「ミッドナイトスワン」が、「第44回日本アカデミー賞」で自身初となる最優秀主演男優賞に輝いたことで、もやが晴れた。地上波、テレビCM、公共放送で見ることが珍しくなくなり、今年4月からは教育系バラエティ「ワルイコあつまれ」(NHK Eテレ)がレギュラー放映されている。
>>今後、『新しい地図』とジャニーズOBたちの絡みが増える? きっかけは<<
稲垣といえばグループ時代から、ナルシストにしてクール。パブリックキャラにみずから便乗した感があるが、素顔はおしゃべり。知人の作家が集う宴会では、話の輪の中心になっているという。
もうひとつの意外な素顔は、せっかち。よく知る道路や局の控室では、ショートカットありきの移動。番組収録の「巻き」が大好物で、予定終了時間より1分でも巻いて終わってくれることを願っている。番組収録時は、マネージャーにエレベーターのボタンを押して待っていてもらう。エレベーターを待つ時間さえ惜しいのだ。
収録の終了と同時に、テレビ局の出口に向かったことがある。ハットにコート、パンツという私服は全身高級ブランドで固められていたが、足元は局のスリッパ。そのまま帰ろうとして、注意されて初めて気づいた。
打ち合わせの段階から、すでに巻き。真横にカバンを置いておき、終わるとすぐに退室。やや神経質なほど慎重な性格であるにもかかわらず、収録後にはカバンを忘れて帰ったことがある。
「コンビニでは商品を買ってキャッシュレスで決済後、その購入品を忘れて店を出るなんてことは、割と日常的。車庫のシャッターが開くことを待てず、車を発進させて屋根にぶつけたことが2回もあるといいます」(実話雑誌の芸能ライター)
俳優としては大車輪の活躍。今年だけでも3月にドラマ「風よ あらしよ」(NHK BSプレミアム)が放映。6月に主演舞台「恋のすべて」が上演され、11月4日に主演映画「窓辺にて」が公開予定。来年は、新垣結衣と映画「正欲」に出演する。
俳優としては一級品。それでも、せっかちな気質には同意できない!?
(伊藤由華)