東京五輪のスポンサー選定などを巡り、受託収賄容疑で逮捕されたのが、大会組織委員会元理事、高橋治之容疑者。彼は電通元専務だった。さらに電通時代の後輩、深見和政容疑者も同容疑で逮捕された。この一件で、東京地検特捜部の家宅捜索を受けた電通の榑谷典洋社長が、社員向けにメッセージ動画を配信。元社員の逮捕に「痛恨の極み」と述べた。
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これについて、コメントを求められた玉川氏は「電通、何十年も知ってますけど」と切り出すと、「鬼十則」について語り出した。これは、かつて電通社員の「行動規範」だったと言われる10個の格言。
2017年まで社員手帳に書いてあったとのことだが、同氏は手元にあるメモを読み上げ、「『取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは』。『周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのでは、永い間に天地のひらきができる』とかね」と解説。
続けて、「つまり目的のためにはある程度、手段を選ばないでもやるんだっていうような社訓だったんですよ、かつて」と告げながら、「今はもう、色んなことがあって『こういう風なことはやめましょう』ということになって、若い社員の方々もそういうことでやっている」と社風も変わったと言及。
一方で、逮捕された幹部について「この人たちはまさに鬼十則の頃の人じゃないですか」と述べ、「だから、その頃の人であれば特に不思議はないなと思いますけどね」とキッパリ。さらに、「今の社長が『痛恨の極み』と言うのはまさにそこじゃないですか。今までの電通の文化という風なことにどっぷり浸かってきた人たちが今、変わろうとしている電通の足を引っ張っているということでは」と話していた。
これにネットでは「電通が変わろうとしている!?」「玉川氏 電通女性社員の過労自殺はするりと抜けて知らん顔」といった疑問の声も上がっている。