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本作は、聞いたこともない「きさらぎ駅」に到着した女子高生がそのまま行方不明になったという、2ちゃんねるの都市伝説を映画化したホラー作品。6月3日に公開され、約3か月間、徐々に興収を伸ばしていく異例のヒットを記録した。
本田は「舞台あいさつ何度かさせていただいて、前回させてもらった時はもう一回くらいできるかなって思っていたんですけど、今日、台本を見たら、『最後のあいさつ』って書いてあって……寂しい」と感慨深げ。
本作の反響の大きさを、舞台あいさつなどでいく先々で感じることが多かったとも振り返り、「見所がありすぎる作品」と本作を絶賛する。「まず、カメラワーク自体が不思議な撮り方をしていて、わたしが経験したことがないものでした。それが見所になっていると思います。普通、お芝居ってカメラをいかに意識せずにできるかですけど、今回はそんな理由からカメラをすごく意識して演技をしました」と話す。
ホラー映画への出演は初めてだったと言い、女優としても学ぶことが多い作品になったとも回顧。「普段だと、いかに自然な演技をできるかを心がけるんですけど、ホラーは演技の間が特殊。例えば驚いたりするシーンも、すぐに驚いちゃいけないって監督に助言をもらったりしました。驚く前に少し間を作って、カメラが向いたら驚くって。不自然な間が、実はホラー映画だとリアルになるんだって勉強になったりもしました」と振り返る。
悲鳴を上げるシーンも「どこのシーンでも使えるように、悲鳴を大、中、小の三つのパターンでくださいって言われたり面白かったです」と笑顔で述べ、次回作にも意欲満々。「本気でまた新しいのを撮りたい」と監督に懇願する。「監督の率いる現場の皆さんの感じが好きだったんです。絶対にまた『きさらぎ駅』が帰ってくるのを信じています。本当に面白い作品です」と期待を寄せる。
永江監督も「今まで監督やって来てこんなにヒットした作品はないんです。予想外に上映が伸びていく経験を初めてしました。10なん年ホラーをやって来て、こんないいこともたまにはあるんだって思わせてくれた作品」と感慨深げ。本田の出演も想定外だったと明かし、「望結さんが出てくれるというのがびっくりでした。小さい時からみんなが知っている人。特別な人という印象しかなかった。それが自分の作品に出てくれると聞いて、みんなでめちゃくちゃ喜んだのを思い出します」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)