報道によると、新庄監督は22日に応じた取材の中で、時間が許す限り観戦していた今大会では高松商業高校・浅野翔吾、大阪桐蔭高校・松尾汐恩など数選手に光るものを感じたと評価。同時に「(高校生でも)即戦力になるでしょう」、「(浅野は)1位指名かな?」と、10月20日に予定されるドラフトでの高卒選手指名を示唆したという。
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新庄監督は本拠地が新球場に移転する2023年シーズンを見据え、かねて今ドラフトでは即戦力中心の指名を熱望。9日にも「ドラフトで即戦力取りたいすね。もう甲子園メンバーじゃなくて」と高卒選手の指名は考えていない旨を口にしたことが伝えられていたが、今大会を観戦する中で気持ちに変化が生じたようだ。
この新庄監督のコメントを受け、ネット上には「つい先日まで甲子園メンバーいらんとか言ってたのに気が変わったのか」、「そんなに大卒・社会人に目ぼしい選手がいないのか?」、「浅野とか打率7割、3本塁打って凄まじい成績だったし、今からでも一軍で使えるって見込んでるんだろうか」と驚きの声が寄せられた。
新庄監督の方針転換に注目が集まる中、一部ファンからは今ドラフトをにらみ他球団を牽制する“ブラフ”ではないかという指摘も上がっている。球界では他球団の注目をそらすために本命とは別の選手を絶賛する、単独指名を狙うためあえて目当ての選手には一切言及しないといった戦略がドラフト前に展開されることは珍しくない。ネット上には「本命を確保しやすくするためのハッタリのようにも聞こえる」という意見も散見される。
来季については「2位は考えていない。2位も6位も一緒なので。もうトップしか考えていない」と優勝以外は狙っていないという新庄監督。勝負をかける年にどのような選手を加え入れるのか、ドラフトでの人選には大きな注目が集まりそうだ。
文 / 柴田雅人