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巨人のコロナ大量離脱、中日の育成にも悪影響? 登板流れた若武者に期待されていた投球は

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立浪和義監督

 いったん、予告先発投手が発表された。巨人・堀田賢慎、中日・上田洸太朗。「見たかった!」。両投手の対戦が実現しなかったことが悔やまれる。

 新型コロナウイルスの陽性判定が相次いだことを受け、巨人は改めてスクリーニング検査を実施した。その結果、新たに選手8人と一軍スタッフ2人の感染が確認された。

 「7月22日からの中日3連戦は中止となりました。新たに選手8人の陽性判定者が報告された21日時点で、もうチームを編成することはほぼ不可能となりました」(ベテラン記者)

 >>巨人、コロナ大量離脱よりも深刻な問題アリ? 発表直前の試合で露呈した不安要素とは<<

 同21日、NPBと12球団は緊急の実行委員会を開き、対応策を話し合っている。

 3日間で67人の陽性判定者、うち選手は41人。支配下登録選手69人中34人が「陽性」と判定された巨人の報告を受け、出席者たちも「試合成立は不可能」と判断したそうだ。

 会議後の会見で「他球団は二軍から選手を昇格させ、試合に臨んだが?」と公平性を疑う質問も出た。しかし、複数の関係者や各球団スタッフに確認すると、「中止」の提案をしたのは、巨人ではなかったそうだ。

 「実行委員会が中止の結論を出す前に予告先発の投手が発表されました。巨人先発の堀田は、7月17日の二軍戦に先発登板しています。試合が行われていたら、『中4日』の強行登板となっていました」(球界関係者)

 とは言え、上田の先発と聞き、中日以外のプロ野球ファンも「見たい!」と思ったのではないだろうか。
 「巨人には申し訳ないけど、上田がプロ初勝利を飾る可能性もありました」(プロ野球解説者)

 上田はプロ2年目、2020年育成ドラフトで2位指名され、愛知県・亨栄高校から中日入りした。2年目の今季、立浪和義監督が一軍キャンプに抜てきしており、5月に支配下登録を勝ち取った。

 「試合中止にならなければ、4度目の先発マウンドでした。貴重な左の先発投手になりつつある」(前出・同)

 プロ初登板がヤクルト戦での先発(5月12日)。5イニングを投げ、自責点3で敗戦投手になったが、決して内容は悪くなかった。

 立浪監督がその評価を上方修正したのは、7月15日の阪神戦。6イニングを投げ、自責点2でやはり勝てなかったが、13者連続で出塁を許さなかった。圧巻だったのはトラの4番・佐藤輝明との対戦だ。3打数ノーヒット、2打席連続で三振を奪っている。

 「前回登板が15日、つまり、中6日での登板となる予定だったので、立浪監督は上田を先発ローテーションに加えました」(前出・同)

 上田の真っ直ぐは140キロ台だが、スライダー、カットボール、カーブなどの変化球を織り交ぜ、対戦するバッターは数字以上の速さを感じているようだ。

 「巨人の先発は堀田。若武者同士の力感のある投げ合いになっていたはず」(地元メディア)

 “左のエース候補”のプロ初勝利を見たかったのだが…。

 蛇足になるが、亨栄高出身の左腕と言うと、近藤真市が思い出される。近藤もプロ初勝利が巨人戦、それもノーヒットノーランの快挙達成だった。コロナ禍は若武者の飛躍のチャンスも奪ってしまった。(一部敬称略/スポーツライター・飯山満)

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