始球式には青森のご当地アイドル出身で、今では全国区の人気を誇っている王林が登板。楽天のユニフォームを上下ともに着用し、キャップも被ったフル装備で現れた王林はマウンドへ。楽天のキャッチャー太田光のミットを目がけて投じたボールは、ノーバウンドで太田のミットの中へ。弘前市出身ということもあり、スタンドからは大きな拍手が贈られた。
始球式を終えた王林は、甲子園にも出場している強豪校、弘前学院聖愛高の出身とあって、野球愛も強いようで、「わたしの大好きな青森で初めての始球式ができるなんて理想的です!ノーバウンドで届いたので、一安心。100点でお願いします!」と満面の笑顔。ノーバウンドで届いたのがかなり嬉しかったようだ。
「マウンドに立った瞬間、皆さんの温かい応援を受けて、改めて東北っていいな、野球っていいなって思いました。久しぶりの有観客で青森が盛り上がって嬉しいです。選手のみなさんに感謝です。試合頑張ってください!」と安堵の表情を浮かべながら、東北愛を口にしつつ、楽天にエールを贈っていたが…。
首位ソフトバンクとの対戦となった2.5ゲーム差で2位の楽天。楽天の先発はエース則本昂大だったが、3回に柳田悠岐のタイムリーなどで一気に4点を取られると、4回には渡邉陸の3号2ランで6点差に。楽天はその後、太田のタイムリーなどで、2点を返すも反撃はここまで。則本は「試合を作ることができませんでした。申し訳ないです」と厳しい表情で話すのが精いっぱいだった。王林のエールは届かず、2-6で楽天がソフトバンクに敗れ、ゲーム差は3.5ゲーム差に。楽天は6日の移動日を挟んで、7日には宮城・楽天生命パーク宮城に舞台を移し、再びソフトバンクと対戦する。再びゲーム差を縮めておかないと、ソフトバンクの独走を許してしまうだけに負けられない。
(どら増田 / 写真・楽天野球団提供)