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警察官の訓練生、コロナ検査キットの陽性の線を自分で書き感染を偽る バレて辞任

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画像はイメージです

 仕事や学校に行きたくないとき、なんとかして休めないものかと考えた経験は誰もがあるだろう。海外では社会的責任のある立場の人が、コロナ禍を利用したあり得ない方法でズル休みを企てる事件が起きた。

 イギリス・ランカシャー州で、警察官の訓練生だった男性(年齢不明)が簡易コロナ検査キットに手を加え陽性と見せかけ、仕事を休もうとしたと海外ニュースサイト『BBC』と『INSIDER』、『Mirror』などが6月21日までに報じた。

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 報道によると男性は2021年12月、新型コロナウイルスに感染したとうそをつき仕事を休んだ。当時イギリスでは陽性だった場合、少なくとも7日間は自宅待機しなければならなかった。男性は簡易検査キットを使って検査。男性が使用したキットは、鼻ぬぐい棒で鼻の粘膜を取り、粘膜と専用の液体を混ぜて検査スティックに垂らすものだった。陰性であれば、1本の赤い線が浮かび上がり、陽性の場合は2本の線が浮かび上がる。検査の結果、線が1本で陰性だったにもかかわらず、ペンで自分で1本線を引き、陽性だと偽った。男性は結果を写真に撮り、上司に送って陽性のため仕事に行けないと報告した。

 写真を見た上司が検査の異変に気づき、テレビ会議を通じて再検査をするように指示した。男性は従ったが、結果は陽性だと主張し検査の結果を画面に見せなかった。結果は上司など他のメンバーは見ていないものと思われる。

 男性は陽性を偽った疑いをかけられていたが、2022年6月に男性に対する最終ヒアリングが行われ、男性は自ら線を引いて陽性だと偽ったことを認めた。男性は仕事を休むためにうそをついたそうだ。ヒアリングで罪を認めた後、男性は退職した。男性は法的な罰を受けてはいない。

 男性が所属していた警察署の責任者は「警察官は正しい行動を常にすべきと市民から期待されていることを常に念頭に置かなければならない」という声明を発表している。男性のコメントは出ていない。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「仕事を休みたいからってコロナを偽るなんて悪質だし、道徳観に欠ける」「休みたいならただ体調が悪いと言えばよかったのに。コロナだと7日間は休めるからいいと思ったのか」「他の病気だと仕事に行かなければならないのにコロナだと休める雰囲気があるのは分かる」「自分で線を引っ張っても絶対にバレると思うが」「サインペンでにじませたようにしたら意外とバレない」といった声が挙がっていた。

 ちょっとした出来心で男性はうそをついてしまったのかもしれないが、その代償は大きかったといえよう。

記事内の引用について
「Lancashire Police trainee faked Covid test to skip work」(BBC)より
https://www.bbc.com/news/uk-england-lancashire-61870184
「A trainee police officer admitted drawing red lines on his at-home COVID-19 test to fake a positive result and get time off work」(INSIDER)より
https://www.businessinsider.com/police-officer-lied-faked-positive-covid-test-to-avoid-work-2022-6
「Trainee police officer drew red lines on Covid test so he could get time off work」(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/uk-news/trainee-police-officer-drew-red-27287472

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