問題となっているのは、「2-2」と両チーム同点で迎えた延長10回表2死二塁でのこと。マウント上のソフトバンク6番手・嘉弥真新也は日本ハム・谷内亮太を投ゴロに打ち取ったが、捕球後の一塁送球を右翼方向に大きくそれる悪送球としてしまう(記録は内野安打とエラー)。これを見た柳田はすぐにカバーに入り、一塁線際を転がるボールに走りながらグラブを差し出した。
ところが、柳田はこのボールをグラブに収められず後逸してしまい、慌ててそらしたボールを追いかける間に二走・上川畑大悟が悠々と本塁に生還。勝ち越し点を奪われたソフトバンクは、裏の攻撃で無得点に終わり敗れる結果となった。
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この柳田の守備ミスを受け、ネット上には「特に勢いがあるわけでもなかった球を逸らしたのは完全な凡ミス」などと批判が寄せられたが、中には「前の回の転倒でどこか足を痛めたんじゃないか」、「これはさっきの転倒プレーのせいでは? 立ち上がった後両足を気にしてたし」、「あんな平凡な球を後逸するのはおかしい、直前に足痛めてイメージ通りの動きができなかったからとしか思えない」と故障が原因ではないかとする憶測のコメントも少なからず見られた。
「柳田は9回表2死の場面で、アルカンタラが打ち上げた平凡な右飛を追っている最中に突然右ひざから崩れ落ちるように転倒し捕球できず。スパイクの刃が人工芝に引っかかったようで、柳田はカバーのため近くにいた中堅手・牧原大成に地面を指差すジェスチャーを見せながら立ち上がるとプレーを続行しました。ただ、柳田は守備位置に戻った後に両足を交互に伸ばすなど下半身を気にするようなそぶりを見せていたため、ファンの間では直後の後逸は転倒の際に何らかのアクシデントが発生したことが原因ではないかという見方も散見されます」(野球ライター)
柳田は左肩故障から復帰した4月26日~6月26日までスタメン起用が続いていたが、同月27日・ロッテ戦で47試合ぶりに先発から外れている。試合前時点ではベンチスタートの理由については特に伝えられていないが、前日の転倒が関係している可能性もゼロではなさそうだ。
文 / 柴田雅人