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中日・立浪監督、巨人戦で「投手・根尾」をお披露目? コンバート批判がさらに強まるリスクも

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根尾昂

 いきなり、実現するかもしれない。「投手・根尾」対巨人打線――。

 投手2日目の根尾は黙々と練習をこなしていた(6月16日)。投内連携プレーを終えた後、「先発投手陣だけ」のフリー打撃練習にも参加。打った瞬間に「スタンドまで行った」と分かる大飛球も放っていた。さすがは“元野手”だが、実戦形式で行われた先の投内連携プレー中の投球フォームを指して、こんな指摘も聞かれた。

 「『野手投げ』ってヤツですよね。下半身が使い切れていません」(プロ野球解説者)

 しかし、クイックモーションはしっかりとできていたという。

 >>中日・根尾の投手転向、昨秋キャンプ時点で予告済み? 立浪監督の決断は“野手失格”の烙印か<< 

 投内連携プレーは走者がいることを想定して行われる。牽制球、投球の間合いを変えるなどの“小技”もできており、投手としての素材の高さは感じられた。

 「根尾を二軍に降格させ、投手としての本格的な練習をさせると見られていました。でも、そうはならないみたい。少なくとも、17日の巨人戦は出場登録させるようです」(名古屋在住記者)

 あくまでも16日時点の情報だが、「投手・根尾」のお披露目がペナントレース再開の最初のカード・巨人3連戦となる可能性も出てきた。

 同日、野手陣では“懲罰降格”となっていた正遊撃手・京田陽太も合流した。練習前の円陣では声出し役にも指名され、「戦う顔をしていなかったら、言ってください!」と、自らに喝を入れるようにそう声を張り上げていた。

 成績不振で覇気がなくなり、立浪和義監督に「戦う顔をしていない」と叱咤されたのは、5月4日。二軍降格後は右足も痛め、別メニューも続いていたが、心身ともにリフレッシュができたようである。

 即スタメン復帰も予想されていたが、巨人戦のポイントは、17日予告先発のエース・大野雄大。大野は巨人・ポランコと相性が悪く、前回対戦の5月13日に3打席対峙して3安打。ここまでの対戦成績も6打数6安打となっている。中日バッテリーも対策を講じているはずだが、大野が先に失点してしまった場合、救援投手陣は“大忙し”となる。

 「一軍登録したまま」の情報通りとなれば、根尾の出番も十分に考えられる。

 16日の練習終了間際、落合英二ヘッド兼投手コーチと大塚晶文投手コーチが根尾に近寄った。時間にして2、3分。何を話したのかは分からなかったが、技術的なアドバイス以外の話も出たのではないだろうか。両投手担当コーチが揃って話をしたということは、「投手・根尾」を戦力として考えている証でもある。

 先のプロ野球解説者がこう言う。

 「僅差の場面、特に勝ちゲームで根尾を登板させるのはまだ怖いですよね。点差の離れた場面での登板になると思いますが、試合の流れを見ながら、登板の準備をする時なのかどうか、いろいろと勉強することになるでしょう」

 「投手・根尾」を早く見たいが、それは中日ファンにとっては望まない試合展開になった時のようだ。地元ファンは今回のコンバートに批判的だと聞く。たとえ、点差の開いた場面であっても、根尾が失点することになれば、監督批判にも発展していくだろう。好スタートが切れれば良いのだが…。(スポーツライター・飯山満)

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