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DeNA・田中がブルペンのピンチに奮闘! 連投に回またぎ、TJ手術からついに完全復活か

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田中健二朗

 新型コロナの影響で大幅な戦力ダウンに見舞われているベイスターズ。トップバッター・桑原将志、4番・牧秀悟、扇の要・戸柱恭孝とセンターラインを欠く野手陣と比べれば、まだ影響は少ないとみられるブルペン陣だが、貴重な“なんでも屋”砂田毅樹と抑えの切り札・山崎康晃の戦線離脱は厳しい状況だ。

 そんな中、沖縄で行われたジャイアンツとの2連戦で存在感を示したのが15年目の田中健二朗だった。

 12日は8回、大差の劣勢の場面で登板も集中力を切らさず、1三振を含む被安打1無失点ピッチングでいい流れを作ると最終回、味方打線の意地の得点につなげた。

 13日は4-3と味方が1点差に追い上げた直後の6回に出番が回ってくると、三者連続空振り三振の快投を披露した。回をまたいだ7回も、フォアボール1つを許したが牽制球でランナーを誘い出す円熟味を増したマウンドさばきを見せ、結果的に3人で料理。両日とも高校時代からライバルとしてしのぎを削った中田翔を空振り三振に切って取ると、気迫のこもったガッツポーズも見せるなど気力も充実しているようだ。

 テクニカル面でも昨年はあまり機能していなかった田中の代名詞でもある、大きく曲がるカーブのキレも復活。手術前より球威の増したストレートとスライダー、フォークのコンビネーションで、ジャイアンツ打線を封じてみせた。

 19年8月のトミー・ジョン手術から厳しいリハビリを経て、昨年9月12日に一軍復帰登板を果たすと、計8試合登板で、0勝0敗、防御率も0と上々の成績を残し、今年はキャンプ、オープン戦と一軍で完走。開幕一軍キップも文句なく手に入れると、ここまで6試合でホールド1、防御率1.42で、ここ5試合は無失点ピッチング。奪三振率は14.21と高く、手術前に掲げていた“新しい田中健二朗をみせる”を体現している。

 横浜一筋15年。暗黒時代からの歴史を知る左腕は、ブルペンを支えていく貴重な存在として今後も奮闘する。

 取材・文・写真 /  萩原孝弘

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