1991年のスタートから30年間にわたって続く大型の生放送番組だけに、小さなハプニングや放送事故は数知れず発生しており、とりわけ「ハプニングの宝庫」とされているのが名物コーナー「赤坂5丁目ミニマラソン」である。
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赤坂5丁目ミニマラソンは1993年にスタートした。TBSの本社がある東京都港区赤坂を約3400メートル走る。多くの芸能人が参加していることもあり、有名人見たさに群衆が押し寄せパニックになり、トラブルが発生することもしばしばだ。なお走行距離は時期によって少し異なる。また新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2020、21年は会場を変更している。
赤坂で開催されるミニマラソン当日は、TBSの周りに多くの警備員が配置されるのだが、警備が強化されるキッカケを作ったとされるのが1994年春に発生した「ジミー大西狙撃事件」だという。
ジミー大西はこの日、海パン一丁という奇妙な格好で走っていたのだが、走行中に何者かにエアガンで狙撃されたのだ。傷害に当たる行為で、警察は犯人を捜索したが捕まえることができなかったという。
また、2018年春には思いがけない一般人の乱入があった。
ミニマラソン開催中、応援する群衆の中に「ありがとう!めちゃイケ」と書かれたフリップを持った謎の男性の姿が映り込み生放送されたのだ。
これはフジテレビ系の『めちゃ×2イケてるッ!』の最終回スペシャルがたまたまオールスター感謝祭の裏番組として放送されていたことを意識した妨害工作とみられる。犯人は悪目立ちしたいだけの一般人と思われるが、その模様は全国放送され物議を醸した。
頑張っている選手に水を差す行為で、本来であればすぐにつまみ出されるところだが、おとがめはなかったようだ。ライバル局の長寿番組の最終回ということもあり、TBSは超例外措置を取ったのだろう。
今年の『オールスター感謝祭'22春』も新たな伝説が生まれることを期待したい。