ロシアの行動をアメリカや日本などは非難しているが、中国は中立的な立場を取っている。しかし、宮家氏は「(中国は)ロシアに対しては、ものすごい一心同体的なことを言っていながら徐々に言い方を変えて来ている」と変化を指摘。中国は今後、ロシアとアメリカ、どちらにもつかない態度を取りながら、「漁夫の利を取ろうとしている」とも話していた。
>>橋下徹氏、ウクライナ支援の政治家に「キエフで暫く生活すべき」 炎上で百田尚樹氏も呆れ「幼稚過ぎ」<<
さらに、「中国側の本音は、最後はウクライナが終わって勝つのは中国だと。ウクライナでロシアが弱ればそれはそれで結構だと。そうするとロシアの兄貴分だったのが、これからが中国だとなる」とコメント。
ロシアのウクライナ侵攻が長引くことで、ロシアが疲弊、弱体化し、共産主義国の先輩国である旧ソ連の流れを持つロシアより、中国の方が優位に立とうと企てているのではと宮家氏は分析していた。
さらに、宮家氏は「もう1つはアメリカに対して。ロシアさん頑張ってね。ウクライナでガンガンやってね。そしてアメリカをヨーロッパに惹きつけといてね。そしたらアメリカの関心はインド太平洋地域に来ないでしょ。そしたら中国は一息つけますよね。こういう流れなんですよ。それで最後(中国が)生き延びる」と今後の流れも予想していた。
MCの辛坊治郎氏から、今回のウクライナのケースを見て、中国は台湾へ侵攻する考えを無くしたのではないかと問われると、宮家氏は「思い始めているのは間違いない」「(中国の台湾侵攻は)無理です。そんな簡単に行きません」と話していた。
また、辛坊氏は「スローガンとしての戦争反対は、ウクライナに抵抗するなと言っているようなもので、あまりにも無責任」と指摘。これには、宮家氏は「そうなんですよ。久しぶりにあれ見て。この人達まだいらっしゃるんだと思いましたけどね。無責任な人たちが」と皮肉コメントも寄せていた。
これには、ネット上で「最後に中国が勝ちそうっていうのはまさにそう」「確かに戦争反対イコール『どっちかに屈しろ』だよな」といった声が聞かれた。